FC2ブログ

目指す組手

フィクションかも知れないが宮本武蔵の晩年の逸話がある。

「武蔵は策はたいしたものだが剣そのものの力量はたいしたことはない」と陰口を聞き、その相手と立ち会ったところ武蔵は木刀を一回もふらず、ただ前進するだけで相手はただ後退するのみ。最後は後ずさりで道場を一周させて実力の違いを知らしめたという。

私たちとI先生の自由組手も同様になる。最初はこちらの練習のため、手加減してくださるのでいくらかこちらも手を出せる(時には顔面にヒットする)。しかし、次のでは意識を変えられるとノーガードでスタスタ歩いてこられるだけで我々は恐怖心でただ後退するばかりだ。連続技もパンチの破壊力も出しようがない。

ただスタスタと前進するだけ。それだけで「何か」を感じて下がらざるを得ない。パワーもスピードも超越している。

自分には不可能かもしれない。しかし目指そう。
スポンサーサイト



テーマ : 武道
ジャンル : スポーツ

自然な動きとは

私の教室では経験者は比較的早期に自由組手に参加させるがまったくの初心者は相当期間(半年ー1年くらい)の基本や約束稽古、基礎練、もちろん型の稽古のあと自由組手に参加させている。

型は初心者のほうが身体の癖がなく、技を覚える上で好条件なこともある。しかしながら自由組手になるとしばらくは経験者との差が出てしまうことがほとんどだ。安全には留意しているといっても恐怖心の克服は簡単ではない。しかし、この時期をのりこえないと演武会以外で使いものにならないケースがほとんど。頑張ってほしいと思っている。

組手のときは小細工に走らず、自然に動けと指導する。未経験者のほとんどが「どうやっていいのかわかりません」と言う(言葉にしなくても顔に書いてある)。

殴られるのはいやだ、だったら相手の手を抑えればいい。思い切ってタックルするのも一つの方法。つまづいたときには誰でも手を前に出して身体を守ろうとするのが自然な動き。先天的に誰もが身につけている。

中途半端に事前に書物やDVDから仕入れた受け技やコンビネーションを使おうとするから迷いばかりが生じる。無理やり練習もしていない後天的な技が使えるわけがない。

もちろん初心者が手を伸ばしたり、頭から突っ込んだりすれば返し技やカウンターを食らうことも多い。それでも攻撃すれば勝率はゼロではない。単純な手を出す動き一つとっても素人の手の出し方と経験者の手の出し方は確かに違う。しかし、最初は誰でも初心者なのだ。



テーマ : 空手
ジャンル : スポーツ

自由組手 − 足を開く癖

昨日の午後は第二回武術的組手セミナー。

会員のFさん、組手では常に前進を心がける。その意気はいいのだがダッシュする際に前足に後足が追い付かず結果として股をひらいた状態で連打を打つ癖がある。セミナーでは先生に間をとられた後、軽く男子の急所を打たれ、自信の悪癖に気がついたようだった(以前から口頭で指摘はされていた)。

顔面ガードに比し、金的ガードが問われることは少ないが顔面以上に鍛えようのない部分である。狭いスタンスには金的ガードの意味もある。禁じ手の多い組手では押し負けまいと相撲のように大股開きになることも少なくない。

誤解を招きかねない表現だが昨日のセミナーは「如何にラクに勝つか」が主なテーマだったように思う。運動量はたいしたことはないはずだが終了後の疲労感は相当なものだ。ラクに勝つためには日ごろのキツイ稽古で技術も頭も鍛える必要がある。

自由組手について

当会は月2−3回自由組手を行っています。もちろん、アマチュアである以上安全性には十分な留意をしています(十分な監視のもとで行う、経験が浅いものは自由組手を見合わせる等)が、まったく緊張感のないゲーム的な組手では稽古の意味がありませんのである程度の厳しさはもたせています。

他流経験者から最初の組手の後に「以前の道場で懸命に稽古した技もルールが変われば案外出てこないものですね」という言葉を聞かされることがよくあります。会員のバックグラウンドはさまざま、キックボクシング、フルコン空手、伝統空手、総合格闘技など。他流経験者も最初は戸惑いながら徐々に自分の習った流派の技を活かしながら柔らかい動きも取り入れた組手となってきます。

当会の自由組手はさまざまな状況で柔軟な対処ができるような稽古としての位置づけを心がけており、極力ルール、状況の変化にも対処できるものを心がけています。熱心にくる会員なら半年くらいで身体が徐々に変わり、少々組手のルールが変わっても身体が対応できるようになっています。もちろん、まったくの初心者でも戦い方を覚えた後は経験者との組手にも参加しています。

自由組手不要論について

日本の古武道会で一時話題になった中国拳法のある流派では自由組手を行わないそうである。その理由を著書では
「○氏○拳はなぜ自由組手を行わないか、あまりに威力が大きく危険だからだ」
と説明されていた。
この著者とは面識がある。確かに実力者だった。

しかし「○氏○拳」を稽古する人はすべて強く、危険なほどの破壊力があるのだろうか?この武術の修行者が皆初心のうちから危険すぎて組手を禁じざるをえないほどの実力を備えていると考えるのは不自然だろう。先生が自信家、実力者であっても多くの門下生は今の自分の実力に自信が持てないために○氏○拳をはじめたはずだ。

組手は実戦ではない。道場での組手は安全性を考慮せざるを得ず、スポーツ的な安易さが表に出る弊害もある。しかしそのことを口実に「何もしない」ということに物足りなさを感じている稽古生は少なくないと思われる。

演武や健康目的なそれでもかまわない。しかし実戦を標榜する流派でも長期に渡り自由組手の指導がないケースは多い。真の理由は指導する側に教える気がないか、あるいは指導者自身も戦い方を教わったことがないか、そのいずれかのケースがほとんどのように思える。
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

FC2Blog Ranking

アクセスランキング
アクセスランキングに参加しています。ご来場いただいた方は上のバナーをクリックいただければ嬉しいです。
[ジャンルランキング]
スポーツ
557位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
格闘技
36位
アクセスランキングを見る>>
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
QRコード
QR
検索フォーム
おすすめ本・DVDなど
Twitter
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア