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ナイハンチの鍵突き

空手独特の突き技に「鍵突き」がある。基本型のナイハンチでも演武する。

IMG_0391[1]鍵突きの稽古、突きの姿勢の修正

この技に関していろいろな解釈があるが疑問が生じるものが多い。

*ボクシングのフックに該当する → 最初からボクシング式のフックを稽古したほうが威力がある
*真横に立つ相手を攻撃する技である → 手が届くか?威力が出るか?

真横に立つ相手を攻撃する、という解釈は必ずしも間違いではない。ナイハンチ立ち(両足の足刀を平行にする)を変化させ、相手に近い側の足を開けば腰にゆとりができて逆突きを相手に当てることが可能だ。

しかしそれならなぜ最初から使いやすい直突き(逆突き)を稽古しないのだろう?

鍵突きで威力を出すことは容易でない。そもそも不自然な体勢である。最初から威力のある打撃を打てるものはほとんどいないだろう。

姿勢を崩さず、引き手と突きを一致させ、背中や肩甲骨を巧みに使うよう指導を受けたのちに稽古を重ねれば鍵突きで威力が出せる。そして一見不自然な動きで覚えた体の使い方はより自然な突き方(通常の逆突き)でももちろん流用できる。

約束組手は方便にすぎない。型そのものを正しく身につけることが重要なのだ。


IMG_0412[1]正座での鍵突き稽古、突きの精度を高める

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型「パッサイ」 - 上げ受けの考察

型「パッサイ」には最初の段階で猫足立ちや四股立ちから 右上げ受け → 左鉤突き上げ(アッパーのような打ち方)をする動作がある。右受け→左突きの動作は三回続けて行う。


猫足立ちで上段上げ受け猫足立ちで上段上げ受け

拳を下から上に上げ打つ猫足で一歩移動し、下から上に小さく拳を突き上げる



パッサイは組手に役立つ技法が隠されていると教わった。するとこの動作に疑問が生じる。なぜ右利きが多いのに右手で受けて左手で突くのだろう?左利き用の型か?否、蹴り技は右足のみを稽古する。

さらに言えば上段上げ受けという技術自体が実用技とは言い難い。顔面への突き技を跳ね上げて受けるほど余裕があるのならもっと自然によけ、右手は相手にパンチを打ち込むために使ったほうがよい。ちなみに大学のフルコン空手では上段受けは回し蹴りの防御に用いると教わった。確かに「受け技」として考えればそのほうがまだ使い道がある。

この上げ受け(に見える動作)を稽古する際には腕を上げることもさることながら上げた腕を下げるときにも気を抜かないこと、受け技の稽古ではなく右手を大きく振る動作を繰り返すことで利き腕の突き技を鍛練することを意図している、という解釈はできないだろうか。そうすれば左手の上げ突き(に見える動作)が小さいことも納得がゆく。夫婦手として右手の攻撃を補助し相手の攻撃を防ぐのである。

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サンチン - 締めることの難しさ

サンチンの型は身体、特に腕を「締める」ことに特徴がある。

よくある間違いが「締める」ことと「固める」ことを混同してしまうことだ。もちろん締めれば腕はカチカチに固まるのであるが単に腕を固めるだけならば筋トレでも可能だ。

沖縄空手の先生には「サンチンは力を抜け、とにかく力を抜け」と指導された。先生の腕はサンチンのときにまるで鋼鉄のように締まるので当時は戸惑ったものだった。

初心者がサンチンで締めようとするとどうしても力が入ってしまう。それならばしばらくの間「締める」ことは放棄しても正しい型を覚え、力を抜いて繰り返す。そうすることにより自然に締まってくるし、突きと呼吸も合ってくる。

簡単なことのように思えるかも知れない。しかし、道場に通っても正しい姿勢をとれるようになるまでには時間がかかる。簡単なようで難しい。指導者が教える気のない場合など尚更だ。まして本やDVDで順番だけ覚えての独習など不可能に近い。

筋力で固めるのは簡単だがそれならサンチンをする意味がない。姿勢、呼吸で締めることにサンチンの稽古の意味がある。

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応用型の習得 - 型の稽古時に相手を想定「しない」こと

入会半年くらいがすぎたT君、F君に応用型「クーサンクー(公昭君)」を教えはじめている。

SA3A0032.jpgクーサンクー、猫足立ち、蹴り、手刀打ちなどを多用する型


サンチン、ナイハンチに比べると格段に長い型で両君とも覚えるのに手間取っている様子だが流派によってはスーパーリンペーや四十八式太極拳のようにもっと長い型もある。当会では型の順序を覚えるのは五つの型しかない。最初は難儀かも知れないが順序はそれほど難しくないことがすぐに理解してもらえると思う。

このブログでも繰り返し述べているが大事なのは順序よりも内容だ。当会でもサンチンやナイハンチはそれなりにサマになっているのに応用型になるととたんに崩れるものがいる。

応用型はサンチン、ナイハンチに比べるとかなり技が具体的に「見える」。そこからいろいろ考えて「この手刀はこうすれば早く触れる、この蹴りはこうすれば効く」とつい考え、分解組手(約束組手)の派手さに気持ちが向いてしまうのかも知れない。実際は応用型といえどもそのままのカタチで組手に使えるものではなく、あくまで動作の原理を身体に覚えさせているにすぎない。私も先生からサンチン、ナイハンチ以外の分解組手は数えるほどしか習わなかった。型がある程度身につけば組手の技はいくらでも創出できる、いや、自然に身体から出てくる。

応用型を習得するコツは
1)サンチン、ナイハンチを身体に覚えこませること
2)力の入れ方、抜き方もナイハンチを参考にする。すなわちボディビル的な力を捨てること。特に肩やヒザに力が入りやすい
3)動作をあわてないこと
といったところであるが、さらに付け加えれば

4)特に初心のうちに相手を想定「しない」こと。

が付け加えられる。応用型といえども型は実戦の雛形ではないからだ。

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なぜサンチンの突きは力を抜いて突くのか

沖縄空手の先生のサンチンは柔らかさの中にも力があり、胴は大木のように安定し、突ききった後の拳は鉄球のごとく固かった。

世間一般の型の解釈で多く見られるのが
「サンチンは鍛錬型だ。だったらガチガチに力を入れなければ」
といった感じのサンチンだ。

鍛錬と筋トレは別モノである。

先生は
「サンチンは柔の型。力の抜き方を覚える」
と仰っていた。

なぜ、サンチンはゆっくり突くか?

素早く突くと筋力からくるスポーツ的なスピードでごまかせる。サンチンはゆっくり突くので内面をごまかしにくい。

サンチンのユックリズムが理解できれば初心者レベルから一歩前進したことの証ともいえる。

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プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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