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投げられて上達する!?

あるとき「サンチンで内面を練りたい」と尋ねてきた方がいた。内面の技かどうかは別にして、まずは空手の力の通り方を確認してもらおうと軽く手を当てた状態から胸を一撃。数メートルたたらを踏んで道場の壁に激突する見学者氏!
何も知らない人からは私が天下の達人に見えたことだろう。

いくら鍛えていない相手とはいえこれほど吹っ飛ぶのは怪しい。聞いてみるとかの高名なXX式呼吸法の経験者だという。なんでも練習を重ねるうちに軽く押される程度でも吹っ飛ぶのが快感(?)になるとのこと。

乱暴な話だが武道の稽古であるなら「相手を倒せる」ようになる、少なくともそれに近づかないことには意味はない。何年経っても飛ばされたり、転がされたりしてヘラヘラできるようでは上達はおぼつかない。

不思議なもので武道を志しているにもかかわらず相手を倒すより倒されるほうが好き(?)な方もおられるようだ。否、そのように教育されていく、と言えばよいか。見学者氏も特に呼吸法のご利益があったわけではないが何となく飛ばされるのが快感になり、同種の武道や気功法などを探しているという。

少なくとも当会には適性がないことは理解いただいたようなので私がよく知る別の道場を紹介しておいた(笑)










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一触

沖縄空手の道場を去ったのが10年前の夏だった。10年一昔、早いものだ。

先生の身内を別にすればもっとも多く先生に手をとって指導いただいたのは私だろう。先生は昔から丁寧な説明をされる方ではなかったが身体で技を受ければ「あ、これは自分が今までやってきたスポーツの感触とは違うな」という記憶が身体に残った。鈍才の私は身体の感覚だけではなく、その他理論的な説明、指導が必要だったが天才なら先生の技を何度も身体で受けることで自然に術理を会得できたかもしれない。

先生は今でも変わらず活躍されている。先生の道場から当会に移ったものもいるが残念なのは最近は実際に身体で先生の技を受ける機会がほとんどなく、多人数で初心者どうし技のかけあいを行う稽古ばかりになっているとのことだ。これでは仮に天才であっても技術を習得するのは難しいのではないかと思う。

私が道場を去った理由のなかの大きなものは「この稽古を続けても先生に近づくことはできない」と感じたことだった。

テーマ : 空手
ジャンル : スポーツ

初心者はとにかく出席

連休中の稽古では会員歴4年のF君が2か月ぶりに顔を見せた。

このF君、入会当初は毎週の稽古に欠かさず参加できていたのだが入会2年くらいから非常に多忙となり、月の半分以上を出張する日々となった。当然稽古も1-2カ月に1回程度の出席である。

幸いだったのは初心のころに欠かさず稽古参加のおかげである程度基本型(サンチン、ナイハンチ)の一人稽古ができるレベルとなっていたので出席日数の不足をを自身の稽古で補えるレベルになっていたこと。もちろんF君自身のセンスと努力もあるが。

稽古は欠かさず参加するにこしたことはない。しかし、今の日本では普通のサラリーマンでありながら長期間定期的に参加できる環境にある方のほうがまれだろう。妥協と言えるかも知れないが少なくとも初心のうちは極力間を空けずに稽古に出席し、質の高い一人稽古を行えるレベルまで指導を受けることだ。

テーマ : 武道
ジャンル : スポーツ

30代からの稽古 - 難しさはどこにある

今年はじめに入会した諸氏もサンチン、ナイハンチの順序は覚え、少しづつではあるが空手らしくなってきている。

サンチン、ナイハンチができれば次は応用型としてクーサンクーかセイサンを教えたいところであるが急がば廻れ、サンチン・ナイハンチでしっかり姿勢を創っておいたほうが応用型は意外なほど簡単に習得できるのだ。

クーサンクーやパッサイはサンチンなどに比べると型は長く、動きも複雑だ。初心者はその型の長さに難しさを感じてしまうのだが実際は順序など4、5回も出席すればマスターできる。まして今は流派の教科書やDVD、動画サイトなどでいくらでも型の順序を復習できる。身体を動かしながら覚えれば簡単なものである。

さて、型や約束組手の順序は短期間に覚えることが可能だが身体の癖は短期間に治らない。身体の歪み、動作の癖が技を殺してしまう。まして当会は比較的年齢層が高いため、腰や肩などが生活習慣や以前のスポーツの癖などで変形しているケースが多い。成長期の子供が素直に技を習得するのは成長のエネルギーが少々の身体の癖など自然に矯正してしまうためだ。逆に言えば年齢を経てからの武道習得の難しさは「技の邪魔をしない身体を創る」ことにあるとも言えよう。

身体の矯正・・・型の順序よりも、パワーやスピードの習得よりも難しい。



指導者としての「初心を忘れるなかれ」

水曜の稽古では東京稽古会リーダーのO君が参加。

他の稽古生は比較的最近入会したものばかりだったためO君に指導助手を頼む。初対面の会員はO君の突きを受けて悶絶。どちらかと言えば腕は細いO君だが相手を貫くような突きをはなつ。会員諸氏も腕のバルクアップが必ずしも突きの威力増大につながらないことを理解できた様子である。

このO君、関西在住時より指導の上手さでは定評がある。「Oさんは自分の拙い動きを再現され、そのあとに正しい動きを示してくれるのでとてもわかりやすかったです」と会員歴3カ月のY君。

現在指導されている多くの方々も初心者のころは先輩たちの動きが神技のように見えた時期があったはずだ。「手本どおりやれ!」と言われて真似できなかった記憶もお持ちだろう。名コーチに努力型が多いのはこのプロセスが長いため「なぜ初心者は手本通りに技ができないか」を自身の経験として理解しているのだと思う。

私のような鈍物ですら「ほら、力抜いたらええんや!簡単や!」というような指導を行うときがある。教え下手な指導者は初心(の時代)を忘れた指導者である、と言っていいかも知れない。
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また三木市稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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