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型と投げ技の基本稽古

先週投げ技が得意の後輩X君がよいサンプルとなってくれたので少し稽古を投げ技中心にしてみた。稽古熱心なS君だが「投げなければ!」という気負いが先に立ち手が先行してしまなかなか相手が崩れない。

身体全体、さらには「型」そのもののが持つ力で相手に崩しをかけられるように稽古を進めなければならない(上手く表現できない、おそらく当会会員以外の読者は何のことかわからないだろう・・多謝)。手だけを強引に用いてもある程度足腰を鍛えた相手にはかからないものだ。

以前にも紹介したことがあるが当会の投げ技稽古は柔道や総合格闘技のそれと違い、主に相手が「死に体」となっていることの確認として約束組手の中での投げ技を重視する。したがって相手が倒れる、倒れないはそれほど重要でない。がっちり組んでの投げ技なら柔道、レスリング等の技のほうが有効だ。

相手の突きを受けた際に(1)まったく相手の手が健在 (2)相手の拳は死んでいる (3)相手の身体までが死に体になっている など取り、受け双方のレベルにおいてA君にはかかった投げがB君にかからない、といったことは当然ありうるのだ。万能の技や稽古などはありえない。型を繰り返すことにより、自然にこの間までできなかった技が知らぬ間に使えていた、という状態が正しい型の習得だ。そしてそれを体験することにより一層型の稽古に身が入ってくるようになるものだ。
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テーマ : 空手
ジャンル : スポーツ

型は改変しない、改変の多くは改悪だ

今日の稽古では途中から後輩(以前所属していた流派の後輩黒帯諸君)に特別参加してもらい、当会の生徒に型の指導をしてもらった。

型自体は同じだが相手と手が触れたときに我々それぞれの個性が出る。いつもは私が単独指導しているので生徒にとっては「私の技=流派の技」となってしまっているようだが今日は型が同じでも手に触れた時の感じに個性が出ることを体験してもらった。皆日頃の稽古と違った感銘があったようだ。

私も後輩達も先生に特別長く指導いただいた。しかし、同じ型をしていても個性が出てしまい、受ける側には感触が異なってくる。皆が違う体格、性格を持ち、違う人生を歩んでいる以上ある程度やむをえない。大事なのは根本となる型が不変であることである。そして同じ型の応用にそれぞれの個性が生じてる。

応用技法になれば異なるが基本となる型は皆同じ。「先輩の生徒さんは先輩と違う型の動きをしていますね」と言われたときは的を得ていただけに少々ショックだった。毎回何度も手を取り、いい見本、悪い見本を示しているのだが癖が抜けきれない。やはり日常生活やそれまでのスポーツ、さらには書物などから吸収した知識が素直な技の伸びを妨げるのかも知れない。社交辞令もあろうが「短期間でよくここまで上達させましたね!」と言われたのがせめてもの救いである。

私は型はまったく改変せず伝えている。

その必要はないからだ。最高の型を教えていただいたと思っている。

テーマ : 空手
ジャンル : スポーツ

ハゲタカ(上・下)、ハゲタカII(上・下) 真山 仁

今回の書評は経済小説「ハゲタカ」シリーズだ。
一月ほど前にNHKでドラマ化されたので記憶されている方もいるだろう。テレビでは原作と展開、登場人物の設定等を大幅に変更しておりドラマを見た後でも原作は十分楽しめる。
さて、内容だが企業再生のドラマと言えなくもない。しかし、ここで描かれる手法はプロジェクトX型汗と涙と事業への愛情とは異なる。商品としての「会社」自体を買収し、不要な部分(従業員もオーナーも)排除することで高値をつけて売却することにより利鞘を稼ぐアメリカンスタイルのビジネスが物語の骨子だ。主人公は冷厳なビジネス界のエグゼクティブである。いくつかの企業買収の修羅場をくぐることで益々鍛えられ、冒頭ではライバルとして登場する都市銀行のエリートバンカーも途中から物語の中で徐々に矮小化してしまう。話中の早い段階で「サラリーマン」なる和製英語がアメリカのビジネス界では嘲笑されるべき表現であることが紹介されている。
金の亡者であるはずの主人公だが約束したビジネスは必ず実現し、巨大な権力にも自己の才覚で戦う。そして物語の結末が近づくにつれ「サムライ」として表現されるようになる。こじつけとも言える形容が説得力を持ってしまう一編だ。
(講談社文庫)

怪我と不断の稽古

E君は過酷な組手をすることで有名な流派の指導員、先日の稽古には足をひきずって稽古場に現れた。「昨日は自分の道場で足を痛めて歩くことも満足にできません、今日は見学だけです」とのこと。
しかし痛めたのは足だけで上半身はまったく元気なままだ。せっかく稽古場に来て見学だけはもったいない。私はE君も他の生徒も椅子に座らせ、座ったままの状態で逆技、受け技の稽古を行わせた。空手が椅子に座っても稽古できることにE君は驚いたようだった。
少し以前の話だが最年長のFさんが片手をかなりひどく痛めた状態で稽古に参加した。そのときの稽古では片方の手だけを相手に巻きつけ片手と身体を使って逆技をかける稽古を集中的に行った。この稽古は地味なので五体満足だとあまり面白くないようだが手が不自由なことがかえって身体全体を柔らかく使うことの学習になっていた。
もちろん怪我には十分留意し、仕事に差し支えるようなことがあってはならない。しかしある程度本格的に武道、スポーツを行った人でまったくの怪我知らずという人はかえって稀だろう。怪我しながらの稽古は限界はあるし、一日やそこら休んだところで極端に技量が低下するものではない。しかし怪我に負けなかった自分を体験することで新しい発見もあるのだ。

2007年4月15日(日)番外編

夜、以前所属していた道場の後輩X君の稽古会にゲスト参加させてもらった。考えてみれば彼との稽古は二年半ぶりくらいではないか、月日の立つのは早いものだ。
稽古は和気藹々とした雰囲気で型と移動稽古、ミット打ちなどが中心のようだ。私の稽古会ではミット打ちや並んで号令かけての移動稽古はほとんど行わない。同じ幹から別れた稽古会でも雰囲気はかなり変わってしまう。X君の稽古会のほうがむしろ私が以前所属していた道場に近い内容だろう。
X君は投げ技の約束組手が上手く、道場時代はよく先生に指名されて皆に見本を示していたものだ。投げ技は昔よりも上手さをましており、指導を受けている側にも伝わっているようだった。受け技からの投げ技稽古において、X君の受け手(右利きなら左手)の使い方は私としても勉強になった。柔らかい投げ技が苦手の私としてはいい研究課題をもらったものだ。

約束組手−受けからの投げ技

リニューアルというほどのものではないがこのブログもはじめて半年、これまで当会の活動記録として徒然なるままを記録してきたが今後は当会生徒諸氏の復習用に技術論的に内容を整理してみようと思う。
一回目の今回は基本的な投げ技についてだ。当会は狭い場所での稽古が主だが広い場所で稽古するときにはすくなかなぬ時間を投げ技の稽古に使う。再三述べているが投げ技そのものを組手で使用するための稽古ではなく、型で示される基本技で相手が「死に体」となっていることを確認するために行うのだ。
これまでの稽古ではお互い定位置からの投げ技が中心だったが今日(4月14日)の稽古では古参のS君に相手の攻撃に対応させての投げ技をさせてみたところまったくの「押し」になってしまい相手がウンともスンとも言わない状態。どうしても「投げよう」という欲が表に出てしまうのだ。約束練習である程度相手はこちらの投げやすいところを攻撃してくれる。この段階でブツカリ合いになっていては自由組手では状態は推してしるべし、外見のスピードに迷わされず、自分が主体の動きとなってスムースに相手に入ることを体得してほしい。

2007年4月7日(土)

今出席回数一番のS君と古参のI君の二人に稽古。時間が限られていたのでサンチンを中心に接近戦での腕の使い方を稽古する。I君は仕事の都合であまり稽古に出られないのだがそれなりの年数私のところで稽古しているせいか一度飲み込んだ技は身についてきている。S君は今日はコンディションが悪かったのか分解組手でいささか手の使い方がちぢこまっていた。
接近戦だから手を短くして使うと一方的に相手に押し負けてしまう。距離に関係なく伸び伸びと手を動かすこともサンチンは教えているのだ。

2007年4月1日(日)

今日の稽古は6名の生徒が参加。仕事の都合で皆と共通の時間に稽古できないI君が久しぶりに道場稽古に参加。マンツーマンだとかえってわかりにくい初学者の欠点チェックに得るものがあったようだ。
途中まだキャリアの浅い1名をのぞき総当りで自由組手を行った。有名流派の指導員E君はパワー、スピード抜群、いつもながら彼が参加すると皆よい稽古ができる。他メンバーも技術面もさることながらかなり闘志が組手に表れるようになり、いささか監督する側としてはハラハラもするがこれからますます楽しみな状況だ。

しかしさすがに全員を相手にするとコタえる!稽古後足ツボマッサージに行って横になったところ早速熟睡してしまい、途中痛さで目覚め、またウトウトの繰り返し、これもトシのせいか。しかし私より年長でしかも武道歴1年半のFさんがやはり全員を相手に元気いっぱいなのだから教えているほうがへばっていては話にならんなぁ。

2007年3月31日(土)

早いもので3月も終わり、ついこの間正月だったような気がする。
今日の稽古は今もっとも熱心に参加するS君とマンツーマンとなった。型のチェックを中心に行ったが一週間でかなりの上達がみられており、苦手のナイハンチもようやく身体を無為によじる癖が少なくなっている。
姿勢のチェックのため途中立て続けに分解組手で投げ技の練習。S君は投げ技が苦手なのかどうしても力みが入り上手くかからない。逆にどんどん投げられることで体が覚えるのではないかと30本ほど立て続けに投げるとお互いかなりの汗。しかし強引でない投げ技はかけたほうもかけられたほうも心地よい。
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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