FC2ブログ

約束組手−手刀受けから関節をきめる

実戦にそのまま使う技ではないが約束組手で相手の右突き(順突き)を左足前の手刀受けで受け、そのままこちらの右手を相手の腋下からまわし相手のヒジ関節をきめる稽古がある。

文章だとわかりづらいが柔道でいう腕がらみを立ったまま行うようなものだ。似たような型や稽古法は結構ポピュラーである(戸隠流「鬼砕き」など)。

初心者が失敗するのは相手の右手をきめることにばかり意識が働き、もう一方の手(すなわち左手)で反撃されることをまったく想定しないことだ。

約束稽古で相手が協力してくれるのだから関節をとることは比較的容易だ。ただ関節をとることに夢中になってはこちらの両手を使って相手の片手を制する習慣をつけてしまい、稽古の意味がなくなる。相手の腕を決めるのではなく身体全体を制する気持ちで稽古することが必要だ。
スポンサーサイト

前蹴り

会員歴一ヶ月のEY君、当会最年少(24歳)で毎回のように悶絶しながらも毎週の指導を自宅で復習し、稽古に参加してくる。教えるほうも指導のしがいがあるというものだ。先週、今週と前蹴りを教えたところスポーツ的な押し込む蹴りから鋭く突き刺すような蹴りにみるみる変わっていった。
多くの指導者が唱える「蹴り足はすばやく引く」ということ自体は間違いではない。ただあまりに引き足を早くすることを意識すると「蹴り」と「引き」の間の技が止まる瞬間が長くなり、かえって足をすくわれやすくなるのだ。今日は足よりも背中に意識を置くことでまっすぐな姿勢から低い蹴りに矯正してみた。
40代半ばで空手をはじめキャリア1年ほどで鋭い蹴りを組手で活用し、他流派黒帯を苦戦させていたFさんの例もある。自分で「効かない、牽制程度」と決め込んでいた技も意識の置き方を変えることで決め技に成長するのだ。

突きのスピードアップ(2)

新入会のEY君はキックボクシングの経験者。一般的な空手の基本稽古(腰をおろしてのその場突き)を行わせたところ突き手に意識が集中してしまい胴の力が抜けており、左右の突きに著しく威力の差が出ている。

胴体の力を突きに効かすことは実はそれほど難しくない。ジョギングをするときには誰もが姿勢をまっすぐし、左右の手を交互に規則正しく振っている。自然に胴の力で腕をふり、地面を蹴ることができる。

一見不自然な姿勢で行う空手の基本突き(引き手を大きくとり左右交互に突き出す)も少し姿勢を工夫すれば自然に胴の力が利用できるようになり、手打ちグセを矯正するのに役立つのだ。

EY君、入会1ヶ月程度だが当会最年少だけあってなかなか基本や型も覚えが早い。少し早いか、とも思ったがナイハンチも教えはじめた。これから技と組手の関連が理解できてくればますます稽古に興味を持ってくれるだろう。

2007年7月8日(日)

今日はSN君の型が非常によかった。武道・格闘技歴なし、当会稽古出席回数22回目だがなまじスポーツ的な動きをインプットされていないので腰をまわしたり、妙に体重をのせたりする癖がついていないためかえって身体本来の力をダイレクトに型の力として伝えることができる。自由組手に慣れたときにどのような動きをしてくれるかが楽しみだ。

型 − 「受けにまわらせる」ということ

サンチンの型のいちばん最後の部分に「トラグチ」という技が出てくる(剛柔流や極真会でいう「回し受け」)。左右の手の調和した動きを習得させる意味で当会では比較的初心のうちから約束組手(分解組手)を行っている。

初心者は当然ながらお互い力をいれず、とりあえずフォームを覚えることからはじまるのだが、ある程度のレベルに達した生徒には受けられた自分の突き手を変化させ、相手の受ける力を利用して反撃する応用組手も稽古させている(つまり相手の反撃に対する反撃)。

約束稽古であるゆえ単に反撃だけなら実に簡単だ、ある程度の技量が要求されるのは動きのなかでも正しい姿勢をくずさなず、かつ威力を出すことである。自分は正しい姿勢を持ったまま相手を一方的に「受けに回らせ」、相手の連打を防ぐ状態につながる稽古でないと意味がない。

サンチンは身体をまっすぐ正面に向ける。約束稽古もお互いほとんど正面を向いたまま行うのが正体だ。相手の内側に入ってかつ相手の反撃を防ぐのは難しい。しかし、その難しい技法を取得すれば組手が容易になる。そのノウハウを型は教えてくれているのだ。
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

FC2Blog Ranking

アクセスランキング
アクセスランキングに参加しています。ご来場いただいた方は上のバナーをクリックいただければ嬉しいです。
[ジャンルランキング]
スポーツ
592位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
格闘技
43位
アクセスランキングを見る>>
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
QRコード
QR
検索フォーム
おすすめ本・DVDなど
Twitter
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア