FC2ブログ

自由組手−蹴りからの連続技

いわゆる伝統系空手の移動稽古でよく見られるものに前蹴り→追い突きというパターンを覚えこませるものがある。この稽古を一概に否定はできないだろう。しかしながら自分ではすばやく突きを出しているつもりでも結果的に蹴りから突きまでの間に一回準備をする(いわゆるテレホンパンチ)癖をつけてしまうこともある。
Fさんは45歳で当会に入門しキャリア二年半(以前にはフルコン空手を3ヶ月だけ)、稽古メンバー中の最年長だがスピーディな攻撃が身上。日曜の稽古でも10歳、20歳も若いメンバーを自由組手で追い込んでいた。
格闘技歴の浅いほうが変な癖がついていないだけに鋭い連続技を覚えやすいこともある。Fさんもなまじ他流の経験が浅いだけに中途半端に身構える癖がついていないことが幸いしている。
スポンサーサイト

サンチン−突きの手が活きる

多くの空手流派は突きの基本稽古において突く前に拳を腋の下、あるいは腰の横においている。いずれにしても身体の側面まで拳を引いている。

このような姿勢について実戦性から疑問が呈されてかなりの年月がたつ。結論から言えば組手にそのまま役立つか、という点ではこれらの疑問はまったく正当なものだ。

基本技はそのまま組手や実戦に使うものでなく基本技を創り、姿勢を整えるものだ。
サンチンの型が出来つつあるか、の検証法でパートナーが引き手をとった相手の拳を横(熟練者には前方)から押さえ、それに対して途中で詰まらず自然に突きが出せるようにする鍛錬がある。筋トレとは違った鍛錬だ。

もちろん組手でサンチン立ちが出ることはないし、引き手を身体の横まで引くこともありえない。しかし素人ではできない突きを創出することにより、距離に関わらず突きが生きていく、いわば空手の技としての突きを創るのである。

年をとるほど強くなる?

このブログを読まれた方から「年をとっても強くなり続けることは可能か?」といった内容の質問をいただいた。
ありふれた質問とも言えるが、伝統武術イコール年老いた達人が鍛えた若者を手玉にとるものといったイメージが一般化していることを考えればいい質問ともいえる。

手元にある「空手道と琉球古武道(村上勝美著、成美堂出版、昭和55年)」に私の空手の師祖(私の先生の先生のさらに先生)である知花朝信先生の

「人は50歳まではやればやるほど上達します・・・体力は50歳の坂をこえればしだいに衰えてきますから・・・その加減で鍛えればよろしい・・・しかし毎日つづけて鍛えれば、さほどは変わりません・・・いくぶんかは衰えますけど・・・」

との言葉が空手道修業の心がまえとして紹介されている。私自身、40代後半になった現在の感想としては知花先生のこの言葉が上記の質問に対する回答として的をえているのではないかと思う。生身の身体である以上、衰えにくい武技はあっても年をとるほど強くなる、という表現は誤解を生みやすい。高齢でも若者に胸を貸し、体で教える先生方は少なくないだろう。そのような先生方はむしろ奇を狙ったような表現はされていないように思うがどうだろう。


追記 会員のM君に借りた「松田隆智対談集 魂の芸術(福昌堂)」を読んでいたら松田氏が夢枕獏氏との対談で「中国拳法の修業のピークは四十五歳前後、・・・技のウエイトが高い場合は少なくとも六十歳くらいまでは、いざというとき一瞬に敵を倒す力はなくならない」と発言されていた。多くの一流武術家と面識があり、神秘の中国武術!をおそらく本邦で最初に本格的に紹介した評論家であろう松田氏にしてからが「年を取るほど強くなる」という発言はされていないのである。あらためて我が意を得たような気がした。

横綱の品格  双葉山定次 著

著者は言わずと知れた昭和の大横綱。起した「双葉山道場」は今世間を騒がせている時津風部屋の前身だ。

著者は「相撲ほど安全なスポーツはない」という。本書を読むまで知らなかったが双葉山関はほとんど欠場もなく現役を全うしたらしい。その秘訣は相撲の型にあり、型にある相撲を取っている限り怪我も故障もなく相撲を取れるという。序文で戦後の大横綱、大鵬親方がウエイトトレーニングに否定的な見解を述べているのも興味深い。「心・技・体」の成道についてわかりやすく述べられており、相撲の枠にとどまらない好著。



鈴木謙伸が作る本物の剣道具   剣道日本編集部 編

会社などで「趣味は空手です」といいにくい雰囲気を感じられたことはないだろうか。これが剣道だとかなりの高齢でもそうではないのだが。
月刊誌「剣道日本」はたまに購読している。私は剣道はほとんど経験がないのだが団体指導の心構え、仕事と両立させる体験談など読み応えのある記事が多い。

この本もその中の連載をまとめたものだ。前半は職人の使う道具がカラーで紹介されており見るだけでも楽しい。後半は剣道具職人である鈴木氏のエッセイ、戦前の武道観が伺える。「いい稽古」「いい剣道」とはどのようなものかが自らの体験をもとに読みやすく書かれている。


プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また三木市稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

FC2Blog Ranking

アクセスランキング
アクセスランキングに参加しています。ご来場いただいた方は上のバナーをクリックいただければ嬉しいです。
[ジャンルランキング]
スポーツ
717位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
格闘技
56位
アクセスランキングを見る>>
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
QRコード
QR
検索フォーム
おすすめ本・DVDなど
Twitter
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア