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約束組手−受け手と投げ技

当会会員より約束組手の投げ技の術理について質問があった。

投げの約束稽古の代表的なパターンとしては

相手の右追いつき→我は左足を前に出しながら左手で腕受け→さらに右足を踏み込みつつ右手を相手の腕、肩などにかけて投げる

というものがあるが、初心者にとって難しいところは

1)左手で受けるときに相手の突き手に「ガツン」とぶつかってしまう
2)前進するときに右手で強引に相手を押してしまう

ことである。

初心のうちの失敗の原因の多くは投げることに気持ちをとらわれるあまり強引になり、相手に技の入りを察知されてしまうことだ。以前にも書いたことがあるが「相手に入る」感覚ができれば投げることができなくとも稽古としての意義はあるのだ。投げ技の稽古を通じて「入る」感覚を養ってもらいたい。
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指導者の責任

新入会のSF君は19歳、当会最年少で高校時代は空手部に属していたという。いわば体力的に全盛時のはずだがすっかり身体が変形しており、腕を振る、足を上げる、指を握るといった自然な運動に障害が出ている。聞けば部活ではひたすら飛び込み逆突きの繰り返しと拳立て伏せを限界までやらされたという。

少しマトモな目で見れば運動に無理があることはわかるのに・・SF君の空手部の指導者の目は節穴としか言い様がない。それほど身体を酷使して覚えた技術も少し身体をずらせばほとんど威力のないものだった。

そのような練習でも成績の残せる生徒はいたのだろう。人間誰しも差がある、ある人には容易なことでも別の人には困難なことがあるのは当然。そしてツブされていった多くの生徒は忘れられ、指導する側は知らん顔。多くの高校スポーツの指導者の実態はそんなものかも知れない。

幸い徐々に腕はまっすぐ伸びはじめ、突きのスピードも出てきている。失った時間はもどらないが本来の身体は完全とは行かないまでも少しずつでも取り戻すことができそうだ。

琉球空手、ばか一代 (今野敏 集英社文庫)

琉球空手、ばか一代 (集英社文庫)
今野 敏
集英社

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私は著者の武道小説のファンである。「惣角流浪」「山嵐」「義珍の拳」といずれも面白い。なかでもイチオシは「山嵐」。超人ではなく等身大の柔道家としての西郷四郎や流派の経営者としての嘉納治五郎の描かれ方が類書とは一線を画している。
さて、今回紹介の「琉球空手、ばか一代」は今野版「謎の沖縄空手を求めて」とも称すべき自叙伝であるが、荒唐無稽な武勇伝などが前面にでないところにリアリティが感じられる。ブルース・リー・ブームや往年の学生空手のデタラメな体力運動なども当時を知るものとしては懐かしい。私の師匠筋の先生なども紹介されているのでひょっとして面識があるのかな?と思うと妙に今野氏に親近感もわいてくる。
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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