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型にはまって自由に動く

皆かなりサンチン、ナイハンチの型がサマになってきた。マンネリを避けるため、今日の稽古では練習用ナイフを用いた身体のこなしとゆっくりとした動きからお互いに関節技をかけあう稽古を取り入れてみた。
ゆっくりとした攻防はロシア武術システマの稽古法をヒントにしたのだが会員同士でやらせると「技をかける」という意識が先に立ってしまう傾向がみられた。不筒の約束組手の投げ技等でも相手を倒すことよりも自然な動きで相手に入ることの重要さを口酸っぱく指導しているがやはりまだ理解できていないようだ。
空手は型を徹底的に稽古させる。これは鋳型にはめこんで決まったパターンしか攻防できなくなるようにするためではない。実戦は型から外れるのが当然だ。その際に如何に自由かつ合理的に動けるかで型を取得する意義が出てくるのだ。
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段位

森田健作千葉県知事の剣道段位(二段)が詐称だったという。いまだに「おれは男だ!」のイメージが抜けない世代としては意外である。
少々事情は異なるが数年前国会議員の剣道有段者数名が高段者の試験を一般の受験者とは隔離された状態で受験し、全員が昇段したという。当時、「剣道日本」誌が権力者への便宜をはかる体質を批判していた。
著名人でなくとも日頃の稽古はダラダラしながら審査になると妙に神妙になる輩はどんな武道、道場でも珍しくない。日々稽古し、上達の成果を段位という結果で第三者に示したい気持ちは自然なものだ。しかし稽古もせず、ただ段位だけを求める人物の心理は理解不可能である。

姿勢

当会に入会した多くの会員が「いかにこれまで自分の姿勢が悪かったかがわかりました」という感想をのべる。
姿勢が悪ければ約束組手でも自然な技がかからない。強引に技をかけるとかえって姿勢が悪化し、腰痛等の障害が出てくる。いくら軍隊式にアゴをひこうが、柔軟体操を行おうがそれだけで武的に意味のある姿勢とはならない。
逆に言えば自然に技がかかってきている時点で姿勢も矯正されつつあるのだ。

打たれる覚悟

S君は90キロの巨漢だが武道、格闘技歴はない。体力、破壊力はあるし、型もそれなりにサマになってきているが自由組手では軽量ながら格技経験のある他の会員に押し込まれることが再三。

理由は簡単、相手の打撃を異常に恐れるために覚えた技がほとんど出せないのだ。もちろん道場での組手は安全管理を行い、お互い力をセーブして行っている。本当の実戦ではないのだ。

今日の組手稽古では
1)致命傷にならないようにガードを固める(上背のあるS君に一撃で致命傷になる打撃を与えられる相手は多くない)
2)相手のパンチが当たってから反撃する(反撃をあせるとかえって急所を相手にさらけ出す)
3)中途半端な前進ではなく思い切って反撃する
との指導をしたところ、経験者の他メンバーにかなわないまでもかなり手こずらせるようになってきた。

「打たせて打つ」のは戦い方としては下策であり、初心者の組手にすぎない。しかし、最初から「打たれない」ことに異常にこだわるのは、結果として「逃げまくる」習慣ばかりを体得することになりはしないか。よほどの天才でもない限りある程度「痛い」「きつい」稽古をしなければ次の段階にはすすめない(程度の問題はあるにせよ)。

「高度な術理云々」を説く修行者の方々がフルコン空手や現代柔道の前に一方的に敗れ去るのも「最初はある程度打たれることもある」段階を体験していないからではないだろうか。天才でもないものが「打たせず打つ」高度な戦い方だけを週一回や二回だけの稽古で習得できるものか、疑問である。

投げ技の稽古

本日の稽古では二組にわけて投げ技を稽古させた。
一組はまっすぐたった相手に一気に体重をかけて投げる方法、すなわち先日の記事(「投げ技の基本」)で紹介した技法だ。
もう一組には相手の突きを腕受けすると同時に相手を「虚」の状態にし、体重をかけずに相手を投げる手法を稽古させた。当然こちらのほうが難しい。
投げ技は私の空手の先生も重視していたが投げそのものよりも相手を「虚」にする(「浮いた」状態)にすることに重点を置いていた。虚となった相手なら少ない力で投げることが可能であるし、無理に投げ技を使わなくとも打撃など他の技法を用いて制してもいいのである。もちろん自由に攻撃してくる相手を虚化することは容易ではない、だからこそ長年稽古しても興味はつきない。

投げ技の基本

当会では投げ技の稽古にはいくつか段階を設けてある。初心のうちでは一気に体重をかけるシンプルな技法を稽古させている。いわば相手に体重を預けるだけなのだが、これが初心者には案外難しい。「投げよう!」という気持ちが相手に伝わってしまい、身構えさせるので体重をかけたときには相手もしっかり投げに備えた体制ができてしまうのだ。

例えとして、リュックサックを背負って何気なく立っているとき、いきなり10キロのおもりをリュックに入れられればほとんどの人は尻餅をつくか、少なくともよろけるだろう。しかし、100グラムの重りを少しづつ入れられた場合なら合計30キロくらいの重さになっても立った状態をキープできる。相手の「重み」に対する準備ができるのだ。

初心者の投げ技稽古は瞬発の稽古でもあるということだ。
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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