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禅と日本野球

禅と日本野球―チームワーク、指導力、育てる力 日本野球の礎を築いた「禅」の哲学
川上 哲治
サンガ

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タイトルがいい。「野球」ではない、「日本野球」なのだ。
本書は禅の入門書としてわかりやすい。著者の主張には精神主義者にありがちな滑稽さがない。
「坐禅を組んだとしても、打撃のコツを会得することはできない(中略)自分の仕事を一所懸命にやっているうちに、その仕事のコツをつかむことができる。精神の安定も得ることができる。つまり禅が手に入る(本文120ページ)」
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型の分解組手

私が所属していた沖縄空手の道場はある時期から型の分解が稽古の中心になった。突然会員が増えたので団体指導用にパターン化せざるをえなかった、というほうが正確かも知れない(現在はどのように指導されているのかはわからない)。

二人で行う分解組手、約束組手中心の稽古を「生きた稽古」とするためには「少なくとも二人のうち一人は型の術理を理解していること」という条件が必要になる。

術理を理解していないものどうしで分解組手を繰り返すとやればやるほど動きがイージーになり、ただ教科書に書いてあることを繰り返したり、中途半端に現代スポーツの動きを取り入れたりするケースが多い。かといって一応伝統型の動きには近いことは近い、結果的に古流の観点からも現代格闘技の観点からも奇妙な動作を繰り返すことになってしまう。

実際の動きが型どおりになることはありえない。しかし型の術理を反映させた動きにはせねばならない。その過程としての約束稽古、分解組手である。

私の教室では今のところ動きの中での型分解よりも型そのものの検証を中心にしている。型ができつつある会員から少しづつ動きをつけた約束組手を行っている。

フルコン空手とコンビネーション

大学時代のフルコン空手クラブではOBの指導のもと、練習時間の半分近くがコンビネーション練習だった。

「パンチを打つと相手が後退する、そこを素早くサイドに飛び込んで膝蹴り!」
「ローキック入れながらサイドにまわりこんでハイキック!」

イメージの中の相手はいつもこちらの思うままに動いてくれた。

あるときOBに質問した部員がいた。

「もし相手が打たれ強く、パンチやローでも後退しなかったらどうしたらいいんでしょうか?」

OB曰く

「試合では顔面パンチは反則やからそんなこともあるやろ、しかしホンマの実戦では顔面どついたら必ず相手は下がるんじゃ!
ワシらの空手は実戦空手じゃ!!」


OBの指導は適当に聞き流し、ひたすらパワートレーニングや自由組手を繰り返していた先輩は強かった。
OBの指導を真剣に聞いてコンビネーション練習を繰り返していた先輩は・・・・・・?

競技であれ、「ホンマの実戦」であれ、相手はこちらの思うとおりに動くとは限らない。



型の独習

通常、体験参加の方はこのブログや雑誌「秘伝」の広告を見られた方がほとんどだが土曜に体験参加したK君のケースは少し変わっている。
私がある日、一人で体育館で型を繰り返していたところ興味深そうに見ていたので声をかけると「フルコン空手をしているのですがあまりに怪我が多く、限界かと思ったので古流の型に興味があるのです。本を見て順序や解釈を独習しています」とのこと。いい機会かと思ったのでゲスト参加してもらった。

当会会員も半数近くがフルコン空手やキックの経験者だが一年も稽古すると明らかに技の質が変わってくる。無理な動き(身体に過度の負担のかかる動き)をしなくとも技が出るようになってくるのだ。K君の体験参加はフルコン空手経験の会員諸氏には入会時の自分と今の自分を比較する機会ともなったようだ。

フルコン空手は戦闘力の高い格闘技だがパワーをつけるための負担が大きいことも事実だ。「突き、蹴りの一つ一つがこれほど違っているとは思いませんでした。今は古流空手はものすごく難しいものに感じています」とはK君の弁。
K君のように型に興味はあるがどう稽古していいかわからず、書物やDVD等で型を独習している型は少なくないだろう(当会古参会員S君も以前そうしていたとのこと)。

型の順序自体には深い意味はない。また空手雑誌等で紹介される型の用法も稽古の方便といった感が強い。技の質を変えるのは型の順序ではなく、型の術理である。また、型の解釈も型によって身体ができれくればそれほど難しいものではない。
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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