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拳が締まる、ということ

以前見学に来たフルコン空手練習生が
「週3−4回道場に通っています。かなりパンチの威力、スピードは増しているのですがなぜか帯が上になると手足の突き指等細かい怪我が増えるのです」
との悩みを話してくれた。自分も学生時代に同様の経験がある。

ある意味当然のことで、大学のフルコン空手のクラブでは屋外やせいぜい体育館での稽古がほとんど。巻き藁もサンドバックもなく、拳を鍛えるのは拳立て伏せやたまにキック用のミットを殴るくらい(当時ミットを用いた稽古自体が珍しかった)。キャリアをつめばそれなりにスピードはつくので柔らかいままの拳を相手にぶつければ指を痛めるのも無理のないところである。

沖縄空手をはじめてからでも拳を鍛えようと柔らかい木や自作巻き藁を我流で突いていた時期がある。それでも私の場合拳はそれほど強くはならなかった。
現在は拳をモノに叩きつけるような稽古は行っていない。サンチンの型で呼吸とあわせて拳を握る習慣がつくことにより、拳自体は巻き藁をついたときよりもしっかり締まるようになっている。

もちろん今でも手を傷めることは皆無ではないが常に拳を痛める不安を持ちながら組手稽古をするような状況ではない。会員諸氏の多く(ほとんどは格闘技経験者)も入会時スカスカの手だがサンチンを繰り返すことで1−2年で拳が締まるようになっている。
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モノマネと運動神経

運動神経がいい人、とはどのような人のことだろうか。

テレビの経済番組で中国の違法コピー製品の特集をしていた。
法的、道義的な面では許容できないことではあるが、番組では「モノマネメーカーと侮るなかれ、先進技術をモノマネすることによりいつか自身も技術力が向上する」と締めくくられていた。しかし、優れた製品や生産工程を一、二度見学しただけで本物と同質のコピーを創ることは容易ではない。優れたモノマネ製品を製作できるということはすでにかなりの素養を持っていたということもいえる。

体育の時間に先生が手本を示す。運動神経のいい生徒は見ただけで先生のマネができる。そうでない生徒は先生の示す通りにできない。

簡単に身体が思い通りに動く、ということが運動神経がいいということかも知れない。そうでない生徒にはわかりやすい説明プラス手取り、足取りで教えるしかない。

ローキックの防御

ローキックは顔面なしルールのフルコン空手ではもっとも多用される技だろう。大学のフルコン空手クラブもローキックの攻防にかなりのウエイトを置いていた。お互いがオーソドックス(左足を前に構え、右足で蹴り)の典型的なローキック防御法は左足を上げ、ふくらはぎで相手の蹴りを受けるというものである。そこからの連絡技(反撃技)もよく稽古させられた。いくつか例を挙げれば

*相手の蹴り足(右足)が自分のすぐ手前に落ちたとき → 鋭い関節蹴りで相手の膝を踏みつけながら大きく相手の背後に回りこむ
*相手が蹴り足を大きくもどしたとき → 上げた左足をおろさず相手の連打に備え相手の胴か膝にまずストッピングをかける、そしてすかさず固定させた相手の身体にローキックもしくはミドルキック

巧緻性には自信のない私としては約束稽古ですらこれらの連絡技は非常に難しかった。同時に疑問もうかんだ・・・「この流派を創始された先生、先輩方は本当に実戦でこのようなテクニックが使えたのだろうか?」と・・・

教え上手で定評のあったクラブの師範も、天才肌の空手家として世間に知られた創始者先生も、このようなテクニックを教えた事実はなかったことを知らされたのはそれから間もなくだった。単調なパワートレーニングを続けると皆が飽きてくるので大学のOB(空手歴3−4年)が稽古の水増しとしてはじめたものだということだった。

強い先輩は言っていた。
「相手の足が前に落ちるか、後ろに落ちるかか、そんなもん組手のときに見とるヒマあるかい。組手は下がったら負け。それやったらブロックした後とにかく足ごと相手を押すことだけ考えとりゃええんじゃ!」

Simple is the best.

組手

日曜の稽古では会員歴一年半のO君をはじめて自由組手に参加させた。仕事の都合で出席日数が少ないことから自由組手に参加させるまでに時間がかかってしまった。
O君、華奢な身体だがパンチ力が強い。また型どおりのまっすぐな姿勢で前進するので小技(足払いなど)をかけられても体勢が崩れにくい。出席日数こそ少ないが自宅でしっかり稽古してきた様子がわかる。顔面を打たれながらも「はじめての組手でしたが楽しかったです」と今後も期待できる感想を述べてくれた。先月は二名の新規入門者(他流経験者)も入ったことであり、ますます今後の稽古も充実しそうだ。
数多く出席するにこしたことはない。しかし、参加日数が少なくとも独習(型)を怠らず、課題をこなしていけば着実に上達してくれるのは喜ばしいかぎりである。

武道の突きと武道の受け

稽古の思い出である。空手の先生に教わりはじめたころの話だ。

先生は「これがスポーツの突き」と言って遠間からスピードの乗った突きを胸に出してきた。私は大学のクラブで教わった受けを出しつつサイドに回りこんだ。

次に先生は「今度は武道の突きで行くぞ!」と言って上体をまっすぐ立てたまま、スピードは先ほどと同じかやや劣るくらいの突き技を出してきた。すると同じように受け技を使ったのだが腕は引っかかりはするものの先生の突きはもろともせず伸びてくるため私の受けは受けにならず、ただまっすぐ後退するしかなかった。

「これが武道の突きか、すると武道の突きに対する武道の受けという秘技があるのかも知れない」と想像力のみ逞しい私はあれこれ思案した。先生は「武道の受け」は見せてくれなかった。
頭の悪い私が「武道の受け」についても実は先生から最初に教えていただいていたことを思い出したのはそれから何ヶ月も経ってからだった。

「空手に防御技はある、しかし受け技はない」
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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