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約束組手の弊害

今日の稽古で新入会員のU君に基本の約束組手(腕受けからの投げ技)を稽古させたところ受け技を出す際に顔を前に突き出す癖が見えた。言うまでもないが顔面強打をくらいやすい危険な体勢だ。

基本の約束組手は型、すなわち空手らしい姿勢が身についているかを検証するものであり、受けた、突いたはそれほど重要ではない。そもそも接近戦で、しかも連打のある場合、腕受け(内受け)や下段払いなどまず使えないし、かえって危険だ。基本約束組手は自由組手のシミュレーションではない。

相手は最初から反撃されるつもりで突いてくる、突いてくるコースも決まってくる。こちらは隙があっても反撃されることはない。指導者がパターン化された約束組手ばかり、それも欠点を矯正せずただ数ばかりこなす指導を続けると練習するほど悪癖をつけることになりかねない。
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猫足立ち

先日の稽古で新入会員のO君(フルコン空手出身)に猫足立ちを指導したところ姿勢をとるのが難しいのか顔を前に突き出してバランスをとろうとしていた。

「大山倍達先生もそんな立ち方はしとらんかったやろうが、背中の線はまっすぐや」と指導したところ

「前の道場では猫足は審査のとき以外練習しなかったので大山先生の立ち方がどんなものかよくわからないんです」
とのこと。

以下の動画はYOUTUBEで何度も見直している(このブログでも再録)。
柔らかい手の動き、踏ん張らない足、まっすぐな背中など、現在のフルコン空手とは違った大山空手が紹介されている。




4周年(2)−継続

本日の稽古後、最年長のFさんが「入会したころはこんな難しいものは自分には無理だと感じ、長続きするとは思いませんでした。ただ一度やろうと決めたことなので3年の継続を目標にしていました」と話してくれた。Fさんは当会発足後間もなく、インターネットの会員公募ではじめて応募してきた、いわば一期生の会員だ。すなわち4年も継続している。

45歳での入会、以前4ヶ月ほど経験ののフルコン空手では型の練習をまったく行わなかったせいか順序を覚えるのも皆より時間もかかる。基本も最初は足も十分に上がらないため皆が前蹴りを稽古する間に膝蹴りに変えたりしたものだった。

そんな事実もFさんに言われるまですっかり忘れていたほど今では鋭い蹴りをマスターしている。型も数多くは覚えられないがサンチンで鍛えた腹はボウリングの球を呑み込んだかの如くの固さだ。技術面でも流石に器用さはないが週一回しか稽古に来れないとは思えない鋭い連打を相手の「空いた部分」に打ち込んでくる。

新入会員の多くがこれまでの流派との違いから当会の技術を難しく感じる。しかし、特に名人でもスポーツエリートでもない普通の中年男性である私が一応の見本を示している。

100メートルを10秒前後で走るような難しさは一部のトップアスリートだけが達成可能な世界だ。沖縄空手は普通の五体を自然に動かして行うものである。程度の差はあれある程度の運動能力があれば習得可能な世界である。

4周年

今月で武道上達法研究会も丸4年が過ぎた。当初は前身の自主トレ会からのメンバー二名とのスタートで稽古日も日曜だけ、会員の都合の悪い日は稽古日であっても中止にすることが少なくなかったが現在では常に3−10人くらいの生徒が出席している。
もちろん退会した会員もいるが多くは年単位で籍をおいている。20回出席する会員は長続きするようだ。現在最高出席回数はSS君の270回である。

世間では一通りのテクニックは覚えたところで道場を去る空手稽古生も多いと聞く。私が教わった沖縄空手ではテクニックは反復練習で覚えるものでなく、型が身につくにしたがって次から次へと自分の中から出てくるものだ。型という公式をいろいろな応用問題にあてはめて解法を見出す楽しみがつきない。
「最初は何をやってるのかさっぱりわからず、ただ不思議なだけでしたが型の意味がわかり、身に付いてくるにつけ上達も自覚できるようになりました」とは出席回数40回を超えたO君の弁である。空手の喜びは自分自身に技が身に付いてくることであり、先生、先輩の実験台になることではないだろう。

この空手の素晴らしさをわかってくれる会員がいるうちは会を続けたいと思っている。

ランニング

先日稽古のあとで基礎体力の要請が話題になった。

「ウエイトトレーニングは一概に否定できんが向き、不向きがある。基礎体力が足らんと思うんやったらランニングや水泳とか自然の動きに近い補助運動をするのがええやろう」と私。
古参会員のM君、「エッ!ランニングやってよかったんですか!マンガ家のXXさんの本にはウエイトとランニングは厳禁って書いてありました・・・」

私はランニングを否定したことはないし、先生にもランニングを禁止されたことはなかった。というより先生自身がかなり後年までランニングをされていた。

ランニングと武道の技術は直接関係がない。しかし術理が違うだけで普通の五体を用いて技術を習得するものである以上、基礎体力はあるにこしたことはないし、体調を整えることも重要。フルコン空手や柔道の出身者が後年柔弱なトレーニングしか行わない流派に転向し、以前の強さを失ってしまうケースも少なからず見聞するのだが・・・

再会

昨日の稽古時のこと、隣で稽古している団体に知った顔が?と思っていると当会元会員のM君だった。「ごぶさたしています。在籍時は丁寧に教えていただいたのに退会してしまい申し訳ありませんでした」と挨拶に来た。
当会在籍時はある実戦系有名流派の有望選手だったM君、若い時期はプロに誘われたこともあるとか。やはりその流派の指導員だったE君の紹介での入会だった。比較的短期の在籍だったがE君、M君ともさすがに上達の速度が違っており、他の会員、そして私の刺激にもなっていたので退会したときは残念だったものだ。
M君、現在はE君のあとを受け支部長に昇格したとのこと。帯の金線の数から昇段したことも伺われた。E君、M君とも当会入会前から組手は十分な強さを持っていたが更なる技術の習得にはいい意味で貪欲で素直に指導を受けていた。自信があるからこそ謙虚にもなれるのだろう。
M君、否、M支部長、今後の活躍を期待しています。また稽古場で会えば声をかけてください。

関節技稽古法−初心者向け

本日の稽古で初心者向けの関節技(合気道で言う「小手返し」に近いもの)を行ってみたところ会員歴一年くらいのものでも関節技は苦手なのか上手くかけることができなかった。

「痛めよう、投げよう」という気持ちが先に出てしまい、最後で極めた関節がゆるむのだ。なお、当会では技の効果がない状態でわざと受身をとることは厳禁にしている。

初心者向けの稽古法、と記した。相手が「こちらに技をかけさせてくれる」状態で逆をとらせてくれる(無抵抗で)稽古である。必要以上に極めたり、投げつけたりすることは不要であるからだ。いわば腕関節の構造を覚えるための稽古であるからあくまで初心者用である。

さて、腕関節の取り方について。流派によっては数十種類の技を書物で紹介していることもあるが当会で指導する手法は三種類のみ。

1)相手の腕を外側に捻る(合気道で言う小手返し、四方投げなど)
2)相手の腕を内側に捻る(合気道で言う三か条、回転投げなど)
3)相手の腕をほぼまっすぐ逆にとる(柔道の十字固め、合気道の一か条など)


相手の腕を外側に捻った場合相手の腕が相手の身体と離れていれば小手返しとなるし、接近していれば四方投げとなる。相手がどのように動くかはそのときになってみないとわからない。また、技をかけるのに手首をつかもうが指をつかもうがお互いの肘をからめようが最終的には上記三種の形となることがほとんどだ。

当会ではパターン別に数多くの技を稽古するより基本的な関節の構造、極め方を理解することに重点をおいている。あとは状況にまかせて結果的に決まれば格好はなんでもよい。制することができればいいのだ。
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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