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両手を使う

本日の自由組手でまたW君の動きがよくなっていた。右、左両方の腕の自由度がかなり高まっていたのだ。簡単に言えば両腕を使って攻撃できるようになっていた、ということである。

当たり前じゃないか、と思われるかも知れない。しかしW君、これまでは平行して通っている流派の癖で左手で相手の攻撃を流し、右手や蹴りで反撃しようとしていた。つまりかなり攻防のパターンが読みやすかったのである。

もちろん組手の流れで左の受け技を使うことはかまわないのだが最初からそういうパターンを狙って組手をするとせっかく二本ある腕という武器の一つを最初から捨ててしまうことになる。

特定のテクニックにこだわった練習しかしていないと特定の弱点が出てくるものなのだ。
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基本の歩法

型、クーサンクーやパッサイでは猫足立ちから移動する部分が多く出てくる。会員のM君が昨日の稽古でその部分をすり足で移動していたので矯正した。猫足立ちでの移動はその名のごとく、猫が歩くように軽く足を浮かすのが原則だ。

一昔前の武道の入門書には必ずといっていいほど「歩法はすり足が原則」と書かれていた。道場ならそれでもいいだろうが道路も舗装されておらず、履物も草履などの時代にすり足が基本とされていたのだろうか、疑問である。

人間にとってもっとも自然な足の運動は歩くこと、とすれば基本の歩法も歩み足に近いものとなるのではないだろうか。


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老若男女誰でもできる?

ある武道団体の入会案内をみていたら「当会の指導では女性、年少者、高齢の方など、どなたでも真の武術が習得できます」といった内容が記されていた。

本当だろうか?

確かに可能性としてはゼロとは言えまい。しかし少なくとも私は通常の女性修行者が屈強の男性を楽々と制圧した姿を見たことはない。

何事も天下の名人、達人となるのは一部の天才のみである。高齢の達人もおられるだろうが老齢になってからはじめたのではなく、少年期、青年期に稽古を開始されているはずだ。

普通の女性や老人初心者が無理なく修得できる技量はそれなりの効果しかないケースがほとんどだろう。

指導と礼節

嫌なものを見てしまった。

公共の体育館である流派(胸には某大手流派のマーク、偽団体であることを祈る)の若者が少年部を指導している。指導者は途中で疲れたのか寝そべったまま顔だけを横に向け「オラ、ラスト30秒!」などと叫び、パンチや蹴りを繰り返すよう指示している。その流派の創始者は礼儀に厳しいことで知られた先生(故人)だ。

さらにおかしいのは引率のお母さんとおぼしきおばさん達がその様子を不思議とも思わず、稽古後なんともない様子で子供を連れ帰ったこと。いつもこんな感じなのだろうか、彼女たちは学校で体育の先生が寝転がったまま生徒を指導してもクレームはつけないのだろうか?

子供は真っ白、ということはよいものも悪いものも同じように吸収する。彼らのうち何人かはやがて指導者になり、同じようにだらしない態度で次の世代の子供達を指導するのだろうか。だらしない人間が他人の殴り方のみ伝えてゆく、普通人なら見たくない光景である。

関節蹴り

型「パッサイ」や「セイサン」には足刀で相手の膝関節を蹴る技が出てくる。極真会館などでは「関節蹴り」と呼ばれるもので基本稽古の一環に取り入れている道場もある。
きまれば威力の大きい技(多くの流派では試合で使うことを禁じている)なのだが実際に使うのは難しい技でもある。自由に動く相手の膝をとらえるのは容易ではないし、腕や服をトラップして固定できたとしても相手が鍛えている場合簡単に相手の姿勢は崩れるものではないのだ。

この技の威力を増すために「蹴り足に思い切り体重を乗せる」という方法がある。
これも間違いではないのだが相手が十分崩れていない段階で体重をかけるとかえって自分の身体が浮いてしまい、効果がなかったり、逆に蹴り足をすくわれたりして蹴ったほうが危うい体勢となる。

膝は軽くねじれただけでも痛めてしまうものだ。大きく効かせるより蹴りをぶらさず、確実に足刀が相手の膝を捉えること、そしてその状態をキープすることが肝要である。

裸でも生きる 2

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著者の名は昨年放送の「情熱大陸」で知った。冒頭でも書かれているが一度のテレビ出演で著者の経営する雑貨店「マザーハウス」の認知度が大幅に上がったようだ。起業までの著者の自叙伝である一作目「裸でも生きる」に比べると続編はかなりビジネス書としても読めるものになっている。ネパール進出時のバングラデシュとはまた違った苦闘の様子など、発展途上国相手のビジネスが「経済的には貧しくとも心の豊かな人々とのふれあい云々」などというキレイ事ではすすめられないことが述べられている。集中力、行動力がすごい。肩書きやコネがなくとも「やるヤツはやる」としか言いようがない。


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プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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