FC2ブログ

自由組手 ― 続・型稽古と指導の「なぜ」?

8月22日付の記事「型稽古と指導の「なぜ」?」についてコメントをいただいている。この「しま」さんはいい質問をされるので引用してみる。

「組手稽古をしないで基本と型のみで強くなれるか」です。
私が通う伝統派の道場の先生は「空手は基本と型が大切だ」とよく言っています。私もその通りだと思いますが、先生は過去に競技空手の選手として組手や試合を散々やってきました。実力も指導力ある素晴らしい先生です。だからこそ言える言葉ではないでしょうか。



いわゆる古武道や合気道では自由組手を行わないところが多いし、一部の護身術系のカラテでも自由組手をまったく行わないところも少なくない。

道場での自由組手をまったくせずに強くなる方法は数えるほどしか思いつかない・・・

1)はじめから強いこと
*何もしなくとも経験者より強い人間はいる。ボブ・サップのデビュー時を思い出されたし。

2)日常生活で特殊な職業、あるいは環境におかれていること
*特殊部隊の隊員や極道のように特殊な環境(本物の実戦)に慣れている人は安全性を考慮して行う道場組手はかえって有害かも知れない。

3)天才的な武術センスを持っていること
*芸術や将棋などで少しレッスンを受けただけで天才を発揮するものがいる。武の世界でもありえるかも。

道場と実戦は違うから自由組手は不要だという意見もある。たしかに道場での組手は安全性を考慮したシミュレーションにすぎず、上記(2)のようなケースとは精神的にまったく異なる。次善の方法にすぎない。しかしベストの方法がとれないという理由で何もしないよりはベターな方法を選択することも指導者の役割ではないだろうか。
スポンサーサイト

クーサンクー −  猫足立ちからの突き

型「クーサンクー」や「パッサイ」では猫足立ちが多用される。逆に言えば基本の猫足立ちがマスターできていないと型を稽古しても効果が薄いということである。

クーサンクーの型は
1)沈むように猫足立ちになりつつ左手で腕受け(内受け)
2)そこから膝を伸ばしながら相手の上段をすくい上げるように打つ
という動作からはじまる。

下の写真は間違った猫足立ちの例。相手の突きを外したのはいいのだが距離が空きすぎてしまい、こちらの攻撃も届かない。





以下の写真は立ち方を矯正したところ。ほんのわずかに腰のゆがみをとっただけで突きが伸びて相手のアゴに拳が届く。





実際のクーサンクーの型では膝を伸ばすことにより更に拳の伸びることを教えている。支え足を伸ばすことにより一層相手に深く打ち込め、また膝の伸びる勢いを拳に伝えることもできる。



ほんの数センチの突きの伸びにより同じパンチでも相手をKOできたり、軽く唇を切る程度のダメージにとどまったりすることは経験されていよう。打たせて打つのも一法であるが姿勢の矯正によりアウトレンジ戦法も使いやすくなる。正しい型、正しい立ち方を身につけたい。

(注 クーサンクーの型では一歩踏み込んで順突きを行うがここではその場での逆突きによる分解稽古を紹介した)。

テーマ : 空手
ジャンル : スポーツ

稽古の強度

しばしば「稽古の強度はどのくらいでしょうか?」といった質問をいただく。

強度には肉体的なものだけでなく精神的な要素も関係するだろう。一昔前の大学の武道系クラブのようなノリであれば精神的な疲労度は相当高いはずだ。それが技術面の向上と比例するか否かは別問題として。

当会は運動量としてはそれほど多くはない。キツイ稽古ではあるが腕立て伏せを何十回も行ったり、ヤミクモに基本の繰り返しを行うわけではないので45歳以下の健康な男性なら運動歴がなくとも強度的には特に問題なく思われる。

逆に運動歴のある人でも「ハラの鍛錬」「骨盤の使い方」など、従来のトレーニングでは鍛えていない部分を使用するのでかなりの「キツさ」を含む鍛錬もある。会員から「強度的に物足りない」との声は聞いたことがない。

おおまかに強度について説明すれば「プロ格闘家を養成するほどの厳しいレベルではない。しかしフィットネスクラブのように気軽に参加いただくためのものではないのでそれなりに厳しさは要求する。ただし体力については各人のレベルに合わせて指導している。精神的には礼節重視、ただし程度の低い体育会的要素(人間のロボット化)は排除している」といったところであろうか。

体重を乗せろ!?

学生時代のフルコン空手では「とにかく突き、蹴りに体重を乗せろ!」と指導された。間違った指導ではない、格闘技だけでなく多くのスポーツでは重心移動によるエネルギーを利用して威力を増している。

ただ相手のある競技で極端に体重移動を利用しようとすればマイナス面もあることを知っておかねばならない。柔道家やアマレスラーは相手の重心を崩し、ふりまわす技術に長じている。最初から相手に体重をあずけきった体制になることは打撃技がヒットしなかったり、当たっても威力がなかった場合などに体重をあずけた状態は好餌となる。初期のアルティメットやプライドなどの総合格闘技などでにおいて空手しかしらない選手が簡単にテイクダウンを取られたケースは記憶されているだろう。

体重を利用すること自体は結構だがそのために自分が「浮いた」状態になる危険性も知っておいたほうがよい。

5周年

今日10月1日で当会も発足5周年となった。以前所属していた道場を退会し、自身の稽古もさることながら優れた武術を習っているはずなのに実用に活かせない、自信を持てない人たちへのワンポイントレッスンでもできれば、という趣旨でスタートさせた会である。

武道上達法研究会といういささか胡散臭い名称もその思いからであるが結果的に入会者のすべてがサンチン、ナイハンチから徹底的に沖縄空手を学習したいという希望があり、現在は実質的に沖縄空手の一教室としての活動である。

週末のみの稽古、またアマチュアとしての限界もあるが、オリジナリティのある稽古内容で期待されただけの成果を会員諸氏には提供しているものと自負している。

この先10周年、20周年、身体の動く限り武道上達法研究会は続けたい。
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

FC2Blog Ranking

アクセスランキング
アクセスランキングに参加しています。ご来場いただいた方は上のバナーをクリックいただければ嬉しいです。
[ジャンルランキング]
スポーツ
592位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
格闘技
43位
アクセスランキングを見る>>
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
QRコード
QR
検索フォーム
おすすめ本・DVDなど
Twitter
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア