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正座での稽古

最近はそうでもないようだが一昔前の合気道では座り技の稽古を重視したと聞く。源流となる大東流も座り技に特徴がある。

私の空手の先生も沖縄空手としては珍しく座り技を重視され、一時期は正座しての稽古に稽古時間の半分くらいを費やした時期もあった。

座り技は座ったまま格闘を行うための稽古ではない。下半身の動きを制限された状態での稽古によりハラを養成するのである。

立ったままの技だと体重移動や膝の屈伸などの比較的簡単なテクニックで技をかけることが可能だ。しかし座った状態でインスタントなテクニックを使うことは難しい。しかし最初に難しい(ごまかしが効かない)座り技を稽古することでハラの感覚を要請できれば立った姿勢でハラを使うのは容易になる。
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同門

先週の稽古に体験参加者があった。空手経験者と言うので型を見たところ型の順番や動作が当会のものに近い。よく聞いてみれば私の空手の先生の道場にも通っていたとのこと。つまり後輩である。

体験参加の動機は
1)型を稽古しているが突き蹴りの威力、組手の戦い方などの技量がいっこうに上達しない
2)型の順番を覚えるのがやっとで姿勢や突き方を詳しく教わったことはない
3)先生にただ技をかけられ、受け身をとるだけの稽古がほとんど
4)このまま続けても自分の上達にとって意味がないように感じた
とのことだった。

当り前の話で型の順番を覚え、反復していればひとかどの武道家になるならカルチャーセンターの太極拳教室は達人だらけである。

思わぬところで出身道場の現状を聞けたのは懐かしく、嬉しかったが現在ではまともに指導できる黒帯がほとんどいないなど、残念な話も耳にした。お金がかかるようになっているにもかかわらず稽古は想像以上にレベルが下がっているようだ。

多くの稽古生は先生の稽古につきあったり、有名人に拝顔するためではなく自分自身が稽古し、上達するために通っているはずだが・・・

呼吸と呼吸力

呼吸力とは何か、という質問をいただいた。私レベルで正解は出せないが思うところを書いてみる。

「呼吸」については重要な要素と思う。はっきりと呼吸を見せる型として「サンチン」があるが呼吸と動きが一致しているかを検証するためのものである。沖縄空手をはじめた当初(1、2か月ほど)よく先生に「呼吸と技が一致していない」と指摘された。もちろん当時は実感がわかなかったがその後入会してくる後輩の動きをみるにつれ先生の言われたことが理解できるようになったものである。

「サンチンは呼吸が大事」と我流で呼吸の稽古を続けたため不自然な動きを示す会員がいた。呼吸は大事な要素であるが当会では呼吸法のみの特別な稽古はしていない。自然な呼吸に合わせてサンチンを行えば自然と呼吸と動きが合ってくる。技が強くなれば自然と呼吸も強くなる。流派によっては呼吸法としてのみの独特なノウハウを持たれているところ(ヨガや気功法など)もあるようなので呼吸法稽古の効果はあるのではないか、と思っている。

さて、質問された「呼吸力」についてはわからない、というより当会では「呼吸力」という用語を指導で使わないのでそれがどのようなものか定義のしようがないのである。たずねておられる呼吸力が当会でいう「ハラの力」であるならば非常に重要な部分(車で例えればエンジン出力)になるのでサンチンの型以外でもいくつかの方法でトレーニングを行っている。太極拳の達人がボディで空手高段者のパンチを楽々と跳ね返す、といった逸話もハラの力(腹筋の力ではない)ではないかと思っている。ご質問された方(拳王さん)のおっしゃる呼吸力がこの類の演武ならば「当会ではハラの力と呼んでいるものです」という回答となる。

もし「呼吸力」という言葉を多用される指導者がおられれば「それはどのような力か?」と具体的な説明、もしくは実証を要請するのも一案。すさまじい威力(「発勁」など)を示してもらえれば本物ではないかと思うのだが単なる筋力や重心移動で解析できるものであるならば特に呼吸「力」をPRする必要もないように思われる。

サンチンでのハラの稽古

続・実証

先日のブログに無名さんよりコメントをいただいている。

私は型稽古はかなりの上級者か空手に多くの時間をさける者のための稽古方法ではないかと思います。私は以前に型稽古中心の流派に所属していましたが、一般会員の多くは型稽古は「昇段審査に必要だから」「先生にやれと言われているから」という理由ばかりでした。パターンを覚えるためだけに集中しなぜこのような動きをするのかを理解していない、つまり型のための型稽古になっているのです

ほとんどの道場で同様の感想を持たれている方は多いと思う。

内容を整理すれば

1)型稽古はかなりの上級者か空手に多くの時間をさけるもののための稽古(一般の練習生には適していない)
2)型稽古重視の道場ですら一般会員の多くは型を「指導者にやれと言われているから」という理由でやっている
3)型のための型稽古(組手等と型は別物)

となる。

当会にはいわゆる伝統派(寸止め)の大手流派(全空連四大流派)に属していたものも何名かいる。さぞかし型も懸命に稽古していたのかと思いきや「私は組手の選手だったので型は審査前以外はほとんど稽古してません」という回答が多かった。つまりフルコン空手の道場と変わらない。

当会は型「を」稽古するのではなく、型「で」稽古する(今野敏氏の言葉を借用)。稽古時間は型とその検証で大半を費やす。型稽古だけで身体や動きが空手に適したものに変わってゆくことを稽古生は実感している。自由組手はその変化の度合いを確認するためのもの、いわば自由組手も型の検証である。いわばボクサーがミットやサンドバックを叩くことでパンチの質や技術を向上させることと同様、古流空手では型により身体と動きを空手に適したものに変えてゆくのである。

一般的に空手稽古生は組手の技術が向上したり、パンチや蹴りの力が強まるのを楽しみに道場に通っている。型と組手が別物の道場の場合、わざわざ時間を費やしたくないという感情は自然だ。極端な例だがムエタイやグローブ空手では型稽古は行わない。現代格闘技の技術、術理をそのまま流用するのであればこのほうがスマートで合理的な考え方である。古流空手の術理で稽古を行うからこそ型が必要かつ重要なのである。
プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また三木市稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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