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年の瀬

26日が今年の稽古納めだった。今年は不思議と会員の転勤や多忙による欠席が多く、各回参加人数が少なめ。稽古納めも3名の参加者だった。その分密度も濃く、キャリアの浅い会員に型に入る前の基礎的な身体運用、姿勢と脱力をしっかり稽古した。

今年は古参会員SS君が日、水の稽古にほぼ皆勤。最近では初心者の指導もまかせることが多い。初心者が陥りやすい稽古上の過ちや疑問(なぜ力を入れてはいけないのか、姿勢の悪さをどう確認するのか、など)を的確に指示できているせいか、今年の新入会員は進歩が早い。

転勤の副産物ではあるが古参会員О君が主宰する東京稽古会も一定の稽古人数を集めており、安定した活動ができている。来年は東京のメンバーにも会わねば。

当会では一定の年数を経た古参会員は多くが指導できるレベルに上達している。「当たり前じゃないか」と感じられる方もいるだろう。しかし、いわゆる古流系の道場ではその当たり前でないケースも多いのだ。

当会の稽古のため、関西はもちろん、神奈川や名古屋、熊本から遠路通ってくれる会員もいる。来年は一層の稽古充実により、自分も含めワンランク会のレベルアップを目指したい。

それでは皆さん、よいお年を。
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ジャンル : スポーツ

熱心な指導者イコール優れた指導者ではない

高校時代、宿題を山ほど出す先生がいた。私はかなりサボっていたが真面目にやっていた連中も別に成績が上がったとかいうことはなかった。生徒のレベルは一人ひとり異なるが宿題の量や内容は皆同じ。この先生は熱心ではあったのだろう。しかしいい先生かどうかはわからない。会社でも何もせず座っているほうがよほどマシなのにくだらない指示を出したがるエライ人たちは非常に多い。

大学空手部のOB(77歳)が後輩に指導に来て乱暴な指導をした結果、現在の主将にハイキックをもらって絶命するという痛ましい事件があった。

このOB氏、寸止めのはずの空手部で「当てろ!」と指導し、指示に従わなかった主将をビンタした結果ハイキックで反撃されてあっさり絶命したという。報道によればこのOB氏は77歳になっても熱心に大学に来て後輩に指導していたという。77で現場に出てくることに熱意は感じる。しかしこの人はいい指導者だったのか、という点では疑問大だ。

いくら嫌いなOBでも部活で老人にいきなりハイキックを食らわせないだろう。主将は部員確保に苦労していたという。日頃からのOBへの怒りの堪忍袋の緒が切れたといったところではないか。死者を鞭打つようで申し訳ないがこの事件はこのOB翁の責任が7割と思う。反則を指導するのはスポーツ指導者としてあるまじき行為だし、武道というならばハイキック一発をダイレクトにもらうのだから技量も人格も特に後進を指導できるレベルであったとは思えない。77歳にもなれば実際に現場で人様を指導できるのはごく一部の人だけだ。このOB氏は後輩にイバリちらすことで優越感にひたった結果自身は絶命し、後輩の人生を狂わせた・・とは言えないだろうか?

指導者が熱意を持つことは必要条件だ。ただし熱意があるだけでいい指導者とはならない。仕事でもスポーツでも後進を指導するほどの年齢になれば自分が高いレベルだと思いたい気持ちは誰でもある。しかし年齢をただ重ねたからといって指導力がつくわけではない。熱意だけでもダメ、指導ノウハウだけでもダメ。ビジネス、スポーツ、学問問わず指導者になれるほどの人物は限られている。だからこそ「三年待っても良師をさがせ」という格言の重みがある。

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高齢者のための空手 - 空手の効用(1)

かつて私は「質の高い稽古をする人なら50歳少し回ったくらいが全盛時」と説いていた。しかし、組手指導をお願いしているI先生が50代後半になっても自由組手を楽々とこなし、破壊力はむしろ増しているのを体験したため「鍛えた人なら60歳」と訂正している。ただ、I先生のような桁外れの武術家は極めて例外で一般人が趣味として武道、武術を行うのならやはり40-50歳くらいがピークかと思う。

流派によっては「年をとるほど強くなる」技術を持っているところもあるようだが残念ながら当会では「人間は年をとったら衰える」ことを前提としているため、そのような宣伝文句は使えない。証明されていないものを講談まがいの伝承だけで「こうなんだ」と断言することは好まない。武道・格闘技歴はそれなりに長いほうだが「高齢になっても衰えにくい」流派は知っているが「高齢になるほど強くなる」流派というのは存じない。

さて、術理に無理のない流派なら規則正しい生活を送り、稽古を続けれているものなら50歳をすぎてもそれなりに技量の上達は見込めるし、極端には衰えないだろう。ただ、ある程度若年から続けていることが前提ではないかと思う。

高齢者が健康のために武道・武術をはじめるのは大いに結構なことだ。ただし、老人に屈強の若者と同じ運動をさせることはナンセンス。武道・武術といえども例外ではあるまい。

私が知らないだけで世間には普通の老人の初心者が驚異的な威力を発揮する武術があるという。その武術は若者なら短期に天下の達人としてしまう恐るべき武術なのかも知れないし、あるいは戦闘技術として意味のない武術的ラジオ体操かも知れない。

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拳をしっかり握る、ということ

日曜の稽古にはフルコン空手経験者が体験参加。「基本が大事だからやれ、と指導されていたのですが何がどう大事なのか指導を受けたことはありません。ブログを読んでこちらなら説明していただけそうなので参加しました」ということだった。確かに拳の握り方一つでも我流に近かった。説明の一つ一つが印象に残ったようで充実した体験参加となったようだ。

さて、マンガなどで「空手はボクシングなどと違い素手の拳を鍛えるので手の怪我をしにくい」などといった表現をされることがある。もちろん部位鍛練などの結果砲丸のような拳をされている方も確かにおられる。しかし、初段程度の空手家では案外拳をしっかり握れない、というケースも少なくない。私もフルコン時代は指の怪我は日常茶飯でいまだに左右の指の形の違いが残っている。

フルコン空手では拳の怪我は職業病といっていい。強打するたびに親指の付け根などを痛め、治った時期にまた組手をしたとたんまた指を痛めしばらく組手を休む、といったローテーションになっている人もいると聞く。学生ならまだいいだろうが整体師や楽器演奏者など、指を頻繁に使う仕事についている人にとっては致命傷となることもあるだろう。

沖縄空手をはじめた当初、先生にあまい握りを指摘され何度も指関節をきめられた。指立て伏せをしても拳の締めはたいして強くならなかったがハラからの呼吸、動作と拳の握りが一致するようになってからはかなり拳が締まるようになった。もちろん今でも拳を痛めることは皆無ではないが入会してくるフルコン出身者に拳の握りを指導できる程度には締まっている。

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古流修行者

Author:古流修行者
大阪、三木で沖縄空手を指導しています。東京稽古会も活動中。型で身体を創り、組手に活用します。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

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