FC2ブログ

手直しよりも抜本的な修繕を

機械部品や電子部品などを取り扱う仕事をされている方なら手直し、追加工と言った言葉にはなじみがあると思う。一度製造した部品がラインに並ぶ前に不具合が見つかり応急措置で加工をやり直すものだ。もちろん通常のラインから問題なく生産、ライン投入された場合に比べて大幅なコストアップだ。

新入会員のK君は合気道、中国武術を十数年経験したのち当会入会。入会当初は下半身こそ少ししっかりしていたものの打撃や関節技は素人同然だった。しかし2ヶ月を経た今日ではかなり身体の精度も上がっており、時折「ズン」という思い打撃も打てるようになっている(あわてるとまた以前の軽いパンチにもどってしまうが)。

さてK君、突き手の出し方が右手と左手で異なっている。右手は力の有る分、以前の流派でおかしな癖がついているのか肩がおかしな動きをして遠回りした打ち方になっている。

「以前の道場で指導を受けなかったのか?」との問いに
「力を抜いてまっすぐ突け、と指導されました」とK君。

その指導自体は間違いではない。しかし、その根本である肩の関節のゆがみや筋肉のコリをそのままにして結果だけまっすぐ突くのはそれほど簡単ではない。特に成長の終わった年齢になるとゆがみ、コリがかなり固定されているケースが多い。指導する側が補助をつけ、リハビリ的な期間をもたないと「手本通りに突け」と言うだけでは手本どおりに身体が動かないのだ。

このK君、電子部品の工場を自営している。身体から生み出す技が部品とするなら身体は部品の製造装置だ。かなり感がよくなっているK君、以下の言葉でピンと来たようだ。

「不具合出た時に部品の手直しするやろ、あくまでそれは応急措置。なんぼ手直ししても製造装置の調整を間違えとったら永遠に手直しや。少々時間はかかってもラインをとめて製造装置をしっかりメインテナンスしといたほうが結果的に効率ええやろ。人間の身体も同じや!」









スポンサーサイト

テーマ : 空手
ジャンル : スポーツ

バックステップ

大学でのフルコン空手クラブでは「進化した空手」とのキャッチフレーズのもと、それまでの空手(伝統、フルコン問わず)で重視されていなかったコンビネーションやフットワークが稽古の中心だった。

それはそれでいい面もあったのだろうが当時から「何かおかしいな」と感じた技術も少なくない。

その一つが「半歩バックステップ」というテクニック(?)だった。相手が前蹴りを蹴ってくる → 半歩前足を引く→ 威力の落ちた前蹴りを下段払い受けで受ける、あるいは腹に威力の落ちた蹴りを当てさせる・・ というものだ。

平均的なフルコン空手のスタンスを60cmくらいとすれば半歩引くということは30cmくらい前足を後ろに下げるということだ。試し割なら支えた板や瓦を30cm後ろに引かれれば確かに効果は大幅に減衰する。

しかし自由組手で相手がどんな癖のある蹴り技を使うか瞬時に判断するのは至難の業だ。こちらが半歩ステップバックしても相手が半歩ステップインすればどうなるのか?大幅に技量の落ちる相手なら読み取ることもできるだろうが少なくとも同程度の技量の相手に通じない技を稽古するのは意味がない。

それ以上に懸念されるのはバックステップの練習を繰り返すことにより、組手で簡単に後退する習慣がついてしまうことだ。自由組手では半歩下がればとめどなく後退してしまうケースが大半だ。事実フルコン空手でも強い先輩たちは後退の技術など組手で使っていなかった。

私の疑問が解消されるのに時間はかからなかった。古流でも実力ある先生方は仰った。

「下がるのは素人でもやっとるぞ!練習しなくてもできるんや」

テーマ : 空手
ジャンル : スポーツ

力のスキマ - 筋トレについて

実力派として知られていたプロレスラー藤原嘉明が「ウエイトトレーニングで鍛えた体は関節技がかかりやすい」と書いていたのを読んだことがある。先日亡くなった大鵬親方など、ウエイトに否定的な格闘家は少なくない。

確かにウエイトだけで鍛えた人に関節技をかけると筋肉隆々な人に「エッ?」と思うほどあっさり技がかかることがある。また手首などを握らせても締まっている部分と締まっていない部分があるため返し技をかけやすい。いわば力にスキマができる鍛え方をしているのだ。

ウエイトを行う人はパワーを身につけるために行っているはずだが600以上あるという筋肉のすべてをウエイトで鍛えることは困難だろう。特に独学で行う場合は。若木竹丸が筋トレだけで多くの格闘技の猛者を屈服させたというのが事実なら「すべての筋肉を満遍なく鍛える」という困難なトレーニングを実践できたのかも知れない。

私の師事した先生方は力も強く身体も太かったが同時に手首や指の付け根、肘のまわりなどの小さな筋肉も発達していた。武的な鍛練で鍛えた身体は少々体勢を崩されても粘りがあり、下手な関節技など地力ではねかえしてしまう。

テーマ : 武道
ジャンル : スポーツ

プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また三木市稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

FC2Blog Ranking

アクセスランキング
アクセスランキングに参加しています。ご来場いただいた方は上のバナーをクリックいただければ嬉しいです。
[ジャンルランキング]
スポーツ
717位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
格闘技
56位
アクセスランキングを見る>>
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
QRコード
QR
検索フォーム
おすすめ本・DVDなど
Twitter
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア