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打たれる覚悟

S君は90キロの巨漢だが武道、格闘技歴はない。体力、破壊力はあるし、型もそれなりにサマになってきているが自由組手では軽量ながら格技経験のある他の会員に押し込まれることが再三。

理由は簡単、相手の打撃を異常に恐れるために覚えた技がほとんど出せないのだ。もちろん道場での組手は安全管理を行い、お互い力をセーブして行っている。本当の実戦ではないのだ。

今日の組手稽古では
1)致命傷にならないようにガードを固める(上背のあるS君に一撃で致命傷になる打撃を与えられる相手は多くない)
2)相手のパンチが当たってから反撃する(反撃をあせるとかえって急所を相手にさらけ出す)
3)中途半端な前進ではなく思い切って反撃する
との指導をしたところ、経験者の他メンバーにかなわないまでもかなり手こずらせるようになってきた。

「打たせて打つ」のは戦い方としては下策であり、初心者の組手にすぎない。しかし、最初から「打たれない」ことに異常にこだわるのは、結果として「逃げまくる」習慣ばかりを体得することになりはしないか。よほどの天才でもない限りある程度「痛い」「きつい」稽古をしなければ次の段階にはすすめない(程度の問題はあるにせよ)。

「高度な術理云々」を説く修行者の方々がフルコン空手や現代柔道の前に一方的に敗れ去るのも「最初はある程度打たれることもある」段階を体験していないからではないだろうか。天才でもないものが「打たせず打つ」高度な戦い方だけを週一回や二回だけの稽古で習得できるものか、疑問である。
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古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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