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約束組手と上達

 約束組手とは一般的に「この部分をこういう風に攻撃してください」という約束どおりに相手が攻撃してきた技に対して反撃する稽古である。

いわば野球で言うフリーバッティングであるが、これが上手だからといって必ずしも組手が強いとは限らない。約束組手を反射神経の鍛錬ととらえている道場も多いようだがパターン化された訓練で反射神経を鍛えることはいわば「負の反射神経」も同時に鍛えるマイナス点も考慮せねばならない。

何よりの懸念時はパターンの決まった約束稽古を繰り返すことによって「空手の攻撃とはこんなものなんだ」と身体が覚えてしまい、パターンから外れた攻撃に対して身体が反応できなくなることだ。
野球ならルールで指定された大きさのボールが100−150km/hのスピードでストライクゾーンに飛び込んでくる(これはこれで凄いことだが)ケースを想定しておけばいいのだろうが、ある程度ルールを超越した稽古を想定しているのにあまりに攻防をパターン化してしまうことはむしろ弱点を養成しかねない。

当会の約束組手では攻防のスピードそのものよりも

1)姿勢ができているか(動きの中で姿勢が崩れないか)
2)彼我の「間」を認識できているか(パワーでごまかすことは厳禁)

を確認するために行うことがほとんどだ。型が上達して姿勢ができてくれば間を取る感覚をつかむまでは時間はかからない。

「間を取る(その前段階として姿勢は当然できている)」と言う感覚さえつかめれば技をかけること自体が失敗だったとしても約束組手の稽古に意義が出てくるのである。
(「間」そのものについてはまた日をあらためて記事にしたい)
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コメント

Unknown

F,Nさん、いつもコメントありがとうございます。
あまり言葉が先走りするとおかしくなってくるのですが「間」とは距離プラス時間プラス意識の概念がミックスされたようなものかな?と感じています。
おっしゃる一歩踏み出せば当たる、というのは距離の概念で初心者に指導するには便利な方法ですが、体格で劣るものは間をつかめないことには永遠にハンデを超えられないのでは、と思います。
かくいう私も約束稽古では「これが”間をとる”ということかな?」と思えるようになってきていますが自由組手で間をつかむという境地には到底いたっていません。素人の力持ちの無茶苦茶な攻撃に対してですら間をつかめない状況です。まだまだ学習です。

Unknown

こんにちわ、いつもお世話になりありがとうございます。
今回は「間」について興味があります。
昔、空手をやっていたころは、自分が足を一歩ふみだして蹴り、突きが相手に届くということが「間」ということだと思っていましたが、まだまだ知らないことが多いなと実感しました。
最近は居合いをやっていますので、物を斬るときの姿勢については気を使っています。
体の軸がぶれるということは刃筋もぶれているということなので物が斬れません。
また仮想の相手と相対したときの「間」というものも考慮しなければならないと思うのですが?自分の手元から60センチほどの得物を持って相手を斬る時に間合いの変わってきます。
巷でよく聞くことですが、「間をはずす」「間をつぶす」といったこともこれからの課題だと思っています。
またよろしくお願いします。

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古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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