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空手の突きの威力

まだ以前の道場に所属していた時代、少なからぬ他流派の方たちが先生の道場に見学、あるいは体験参加されていた。空手流派にとどまらず、キックボクシングや合気道の経験者も少なくなかった。

あるときボクシングをかなり長く修行された方が来られた。綺麗に背中から綺麗に伸びるストレートを鋭く連打されるのを見て学生時代のフルコン空手で素人コンビネーションを稽古していたことが恥ずかしく思えたものである。

私も武道上達法研究会、あるいはその前身の自主トレ会で他流経験者のパンチを見たり、身体で受けたりする機会を持てた。私感であるが空手の場合、修行の年数と技(突き)の威力が正比例するとは限らないと思われる。柔道やボクシングならばある程度技の威力は修業年数に比例する(年齢の壁を別にすれば)。ちなみに稽古した中でもっともハードパンチャーだったのは元プロボクサーのY氏、肺がつぶれそうな衝撃を受けたことを覚えている。

松濤会の江上茂先生の名著「空手道入門」に江上先生が数多くの空手家、柔道家、剣道家、ボクサー、そして素人に身体を殴らせ、「毎日巻きわらで鍛え、厳しい稽古をしているはずの空手の突きが素人より効かなかった」と結果を述べられている。同時に沖縄の先生方の稽古は威力を感じられないような軽い打ち方で巻わらを折るほどの破壊力だったエピソードも紹介されていたと記憶する。

空手の基本稽古(サンチン立ちや四股立ちでのその場突き)はボクシングや柔道の基本稽古と異なり、そのまま組手に使用できない。技の威力と基本との関係が説明も検証もされないまま基本を繰り返す。正しい基本稽古は必要である。逆にいえば基本が誤っている場合稽古するほど技の威力から遠ざかる。簡単にいえば稽古するほど威力がなくなるのである。


前回の記事にコメントいただいたF,Nさん、私は本格的にボクシングやキックボクシングを稽古したことはなく、あくまで私的な感想、経験談ですが以上参考となれば幸いです。


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Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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