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中段突き、上段突き − 基本稽古考

素人の無茶苦茶な攻撃は案外受けにくい。多くの場合威力はないので素手だとなんとかなるにしても、これが殺傷力があるもの(刃物など)だと素人の無茶苦茶攻撃は中途半端な玄人テクニックより受けにくいと思う。今井伸郎(坂本龍馬を暗殺した剣客)の有名な言葉、「剣術をやった相手のほうが斬るのは簡単」ということになるのだろう。

さて、多くの流派で基本稽古(一人でのその場突きの稽古)を行う。指導者によっては「上段を突いているのか、中段を突いているのか、はっきり見せて使い分けろ!」という指示を出す人もいる。

一概に否定はできないだろうが極端に上段、中段、さらには下段突きをはっきり「見せ分ける」癖はかえって読みやすいパンチを創ることにもなりかねない。少し拳を動かしただけでコースの読めるパンチは一種のテレホンパンチである。指導者が上段突きと中段突きを離れた位置からはっきり区別できるということは戦う相手にも区別しやすいということである。

ボクシングなどでも上段、中段の使い分けは行う。しかしボクシングの場合はスパーリング、マススパーなどで相手に「中段と思わせるような上段(あるいはその逆)」を稽古するシステムも確立している。つまり相手の予測を裏切るための稽古を行っている。一般の空手はどうだろう?

私が教わった沖縄空手では「基本突き」は稽古体系にあったが「上段突き」「中段突き」の区別はなかった。自然な高さ(打ち終わった後の拳の位置が肩の少し下)を突いていれば上段、中段は必要に応じ自然に使い分けられるということだった。基本技はそのまま実戦で使うものではない。突きも同様なのである。
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Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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