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スタンスを狭くしろ!?

大学時代のフルコン空手で「スタンスをもっと狭くしろ!肩幅と同じか、ほんの少し広いくらいだ!」と指導する先輩がいた。しかし、私の場合フルコン時代は狭いスタンスではどうも戦いにくかった。あまりフットワークが巧みなほうではなく、当時はスピードより安定性を重視していたので足幅を広めたほうが戦いやすかったのである。また、他の先輩達をみてもスタンスの狭さと強さに相関関係はないように感じていた。

フルコン時代は足幅を肩幅の倍くらいはとっていた。目標としていた先輩もかなり足幅を広くとる人だった。先輩は四股立ちのように広い歩幅からわずかにステップインして鋭いハイキックを顔面にはなっていたのが鮮やかだった。また顔面なしフルコン特有の胸、腹の殴り合いになったときに狭いスタンスだと押し負けるのである。

後年、沖縄空手の先生からもスタンスを狭くすることの重要性は指摘された。実戦派の中国武術の著書でも狭めのスタンスを指導されているものは少なくない(「拳聖・澤井健一先生」「秘伝必殺鉄砂掌」など)。

「肩幅より少し広いくらいのスタンス」には意味があることを理解できたのは沖縄空手をはじめて以降である。沖縄空手の基本の足幅は一脛一拳、ヒザ下の長さに拳の幅をプラスしたくらいの幅となる(肩幅よりやや広いくらいとなるはずだ)。これ以上の広さでは自然に足をすすめる(歩み足)のにも無理があるし、回転系の技を使うのに自分の足が邪魔になって回転が不自然となる。スタンスを狭くすることの重要性は素直に理解できた。フルコン時代と異なり、今では姿勢の安定とスタンスの狭さは相半するものではないという認識だ。

スタンスを狭くしろ、という指導自体は正しい。当会ではスタンスは上記の一脛一拳と指導している。説得力のある指導をするにはなぜ広いとダメなのか、を説明する必要があると思う。

逆に言えば、もし対象がフルコンルールの中だけの戦い(顔面、金的なし)のみであればスタンスは細かいことを言わず、結果オーライ、個性を重視すればそれでいいのかも知れない。

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コメント

フルコン空手の場合はスタンスが広すぎるとローキックに対応することが難しくなってくるのではと思います。
フルコン空手に転向して少しの間、以前の癖で伝統空手の構えをとってしまうことがありました。
伝統空手の前後に大きく足を開いたスタンスでは前足に体重が乗っているときにローキックを打たれるとダメージが大きかったです。

しまさん、コメントありがとうございます。
いわゆる伝統空手の立ち方のままフルコン空手(極真ルール)に出ればローキックの餌食になるでしょう、足幅を広く、重心を前にかければ尚更です。

私はフルコン空手時代は足幅は広かったですが極端に後足に体重を乗せていました。目標にしていた先輩がそのような立ち方から前足はブロックやストッピングに上手く使っていたのでその技術を真似していました。

当時は後足ローキックのような技術があまり見られなかったことも幸いしたのでしょう。フルコン空手もルールのある競技である以上ある技術ができればそれを破る技術もまた研究されるでしょう。結果的にルール内で有効であればスタンスが広かろうが狭かろうがそれでいいのでは、と思います。

現在の私は古伝空手のためスタンスは狭く取っています。

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Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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