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正面打ちと正中線

私の空手の先生は居合の腕前も高手だった。型や試し切りにとどまらず実際に剣道有段者と竹刀、木剣を合わせても相手の間を制していた。

あるとき先生が「古流の剣術は一刀流系が好きやなぁ」と言われたことがある。私は剣はほとんど経験がないが書物等で現代剣道の源流は一刀流(特に北辰一刀流)との知識は持っていたので「一刀流はスポーツの剣に近かったのではないですか?」と質問した。

先生がおっしゃるには一刀流は剣を真ん中に打ちおろし、正面打ちの身体をしっかり創る。武道として剣体一致した身体を創るにはこの稽古がよいとのことだった。明治以降の剣道でも達人は出ている、スポーツ化したのは面打ちという稽古そのものの問題ではないともおっしゃった。ちなみに先生は小手打ちをよく使われていたが「小手に当てに行く」というより「身体がまっすぐ相手に入ってたまたまその前にあった腕を切った」ように見えた。

武道に興味のある人なら正中線という言葉をご存じと思う。簡単に言えば脳天から股下まで、身体の真ん中のことだ。ハラを落とし、両手の力を抜いて正中線上に自然に置けば身体の力がよどみなく手を通じて伝えることができる。

初心者のうちはインスタントなスピードやパワーに頼るあまり身体を捻って使いたがる。もちろんただぼーっとまっすぐ立つのは本当の素人の立ち方である。正中線ができればまっすぐ立っても姿勢に力がある。

昔の合気道や空手の指導書では正中線をとることを強調していた。逆に言えば簡単にとられないほどの正中線を創る必要があったということか。
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古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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