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右技・左技  健身武術と実用武術

スポーツニュースでダルビッシュが左手でも130kmの球速が出せることが報道されていた。野球やゴルフの職業病とも言える身体の捩れをケアしていると察する。あるいは極めて例外的な両手利きなのかもしれない。

若い頃、ある書物に左技を稽古するためにハシも左手で持て、と書かれていたので実践していたことがある。ハシの持ち方はある程度上手くなったが左技はたいして上手くならなかったので2年くらい行ってやめてしまった。後年「左を中途半端に鍛える練習時間があったらもって右技のレベルを上げたほうがいい」という助言を受けたことも左技をやめたきっかけだった。

トップクラスの柔道選手の多くは右組み、左組みのいずれか一方を得意としている。左技も右技と同程度に鍛えればもっと技のバリエーションも増えるのに、と考えるのは低レベルの戦いだろう。中途半端な攻撃技を多く覚えるより強力な攻撃技を少数だけ覚えたほうが一般的に勝率は上がる(防御はある程度幅広く覚える必要があるが)。

健身武術と実用武術の違いはいくつかあるが一つはこの左右(非)対称性。健身のためならハタ・ヨガのように左右を偏りなく鍛錬するのが望ましいが相手を制圧することを前提にするなら左右の技をすべて均等に使うのは無理がある。右利きなら左技は奇襲用に少数程度知っていればいいのではないか。当会で稽古する型でもクーサンクーの手刀打ちやセイサンの関節蹴りなど、型の中では右技しか稽古しない。

なお、沖縄空手は技の左右の偏りは容認しても身体の偏りは極力戒めている。末端の部分、すなわち手先は足先の意識は偏っても身体の中心ともいうべき腰、ハラはまっすぐ、自然に下に落ちるのがいい。
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コメント

古流修行者さま

おっしゃる通りと思います。
太極拳でも、戦後制定されたものは左右対称ですが、伝統拳は非対称です。しかし、左右対称であることが、合理的で進歩的と言われることがあります。
健康法としてはわかりますが、武術としての合理性とは別のものでしょう。
人間の体自体、決して左右対称ではありませんし。

そういえば、すごく単純に、ボクシングも非対称ですね。

ただし、八卦掌のように、ほぼ対象な武術もあります。
肝心なのは、門派としての戦術との整合性かと思います。

ねこすけさん、コメントいただきありがとうございます。

沖縄空手の先生の先生(流派の開祖)は左右の技を同じように使おうとすると実戦で一瞬の迷いが出る(左右いずれを使うかで)とおっしゃっていたと聞きます。

空手の基本、特に受け技は一見左右を均等に稽古しているようで実は微妙に利き腕を生かすように意識を持たねばならないことも教わりました。後年自由組手の先生からも同様の指導を受けました。

本当の得意技は数多くは持てないものとも思います。

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スポーツニュースでダルビッシュが左手でも130kmの球速が出せることが報道されていた。野球やゴルフの職業病とも言える身体の捩れをケアしていると察する。あるいは極めて例外...

プロフィール

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Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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