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山嵐 (今野敏 著)

今野敏師範の武道小説は面白い。ご自身でも空手指導をされているだけあって「ありえる話」と「ありえない話」の境界を上手く保たれていると思う。

もっとも愛読するのがこの「山嵐」。講道館の西郷四郎をモデルとした小説は「姿三四郎」があまりに有名だが、本書での西郷四郎は姿三四郎ほど超人でなく、武術からスポーツへとの変遷の中で柔道の実戦性に悩む姿が実在の西郷四郎に近かったのではないかと思わせる。西郷四郎が単なる柔道バカでなくその人間的魅力がむしろ講道館を去ったあとにあらわれているところも興味深い(史実もそうだったようだ)。

西郷四郎 VS 武田惣角、西郷四郎 VS 李書文などの対決はフィクションだが「あるいは?」と思わせるようなリアリティもあり娯楽性も十分。また、本書の嘉納治五郎は決して人格者ではなく結構打算の鋭いニッポンの教育者として描かれているのだがラストの恩讐を超えた四郎との再会シーンはただ感涙。





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古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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