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型で戦う、ということ

多くの空手道場、特に伝統派、沖縄空手系の流派なら型とそれに付随する約束組手(分解組手)を行う。

一般に行われている稽古の手順は

型 → 型の動作から抽出した約束組手(分解組手) → 自由組手

というフローである。
これらを繰り返すことにより古の達人の技術に近づく、という解釈がされる。

ここからいわゆる実戦派諸流派の型批判がはじまる。現在格闘技のスピーディな攻防技術に古式型の技術では対処できない、というものだ。

結論から言えばまったくその通りだ。型で示される手刀受けや下段払い、双手受けなどで現代格闘技のコンビネーションやパワーに対処できると思えない。事実、単発の攻防が多い寸止め空手や防具空手ですら有段者どうしなら使われる技術はせいぜい外受け(パーリング)程度、ほとんどのアスリーツは現在格闘技から取り入れたフットワークやブロック、ストッピングを防御技に用いている。

ではなぜ型を行うのか?

型で戦う、ということを短絡的に「型の動作を組手で使おう」とするから「使えない」という結論が簡単に出てしまう。組手、さらには実戦で使用するのは型で示された技でなく、型で練った身体なのだ。

円形逆突きや回し受け、十文字受けなどで相手を制圧するのはマンガや講談本の世界。古の達人も実際の戦いで奇抜な技術を使ったとは思えない。一見素人の乱闘のような動き(人間の自然な戦い方)ではなかったか?動きの質は異なっていたと思うが。

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コメント

仰るとおりだと思います。
型を通じて得た身体の使い方が、組手に活きるのだと思っています。
そして、組手で活かせられるようになれば、更に型稽古のレベルも上がって
いくものだと思っています。あくまで、私の主観で恐縮です。

現在修行中さん、コメントありがとうございます。
私は未熟な時期(現在もですが)は型の技をどうしたら組手に使えるかで悩んでいました。逆に型で身体の感覚が変わってくると自然に組手も変わってきました。もちろん相手のレベルにもよりますが。
逆に組手で自分の型の未熟さを実感するということもあります。仰るとおり組手で活かせられるようになれば型稽古のレベルも上がってくるのでしょう。
車の両輪です。
また、機会あればコメントお願いします。

こんにちは。そうたろうです。

今回の記事、激しく同意しました。
すごく、理解が深まりました。

型で練った体が大事。

古の達人は、一見素人の乱闘のような動き(自然な戦いの動き)だったのではないか?

との一文が、すごくわかりやすいです。

ここを理解できていると、
空手の理解も深まるでしょうね。

素晴らしい記事でした。ありがとうございます。

そうたろうさん、コメントありがとうございます。

今回の記事はいくら分解組手をしても自由組手に使えるようにならなかったことからの仮説です。あるとき「分解組手は自由組手のシミュレーションでなく、型が身についているかどうかの検証にすぎない」と私なりの型と分解組手、自由組手の回答に至りました。

空手、合気道とも指導員の実力を持ったそうたろうさんから評価いただいて光栄です。

またツイッターともどもよろしくお願いします。

いつもご指導ありがとうございます。
少し思う所がありましたので、今回の記事を引用させて
頂きたく思います。

それでは失礼します。

S.S君、コメントありがとう。
私のブログは真面目なものであれば引用、トラックバックなどフリーです。
最近はS.S君の身体の感覚があがっているので後輩への指導等も的を得ていますね。
今後も頑張ってください。

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プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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