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見とり稽古と武術ショー

「見とり稽古」という稽古法がある。文字どおり他人、あるいは他道場の稽古を見て自らの稽古に役立てるものだ。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~aiken/gakka/g34.html
http://sasaki-aiki.com/article3_36.php

さて、ゴルフやテニス、あるいは現代武道の場合、普通の運動能力なら3年くらい真面目に練習すれば一流とは言えなくともそれなりに技量は上達し、初心者レベルからは進歩するケースが大半だ。しかしながら古流、古伝系武道の道場では先生は実力者なのに弟子は長年修行しても素人と大差ないという例が少なくない。

弟子の素質がないのか?しかし、他流(現代武道)を修行していた時にはそれなりに上達していたものが古流に転向したあとでは長年やってもこれといって上達せず、せいぜい覚えた型の順序しか誇るものがないというのは奇妙な現象だ。

もちろん本当に弟子に問題のある場合もある。あるいは先生が単なる武術パフォーマーにすぎなかったケースもあるだろう。しかし、レッスン内容に問題があるケースも少なくない。もし上記のことで悩まれている読者諸賢があれば稽古内容が以下のようなものでないか、検討されるとよい。

1)先生は弟子(道場によってはセレクトした弟子だけ)に技をかけてみせる(約束組手)。

2)見ている弟子は「先生はスゴイ!本物だ!」と思う

3)弟子どうしで技をかけてみる→上手くいかない

4)先生は「稽古がたらん、もっと稽古せい」と言って終わり

場合によっては年単位で以上のカリキュラムが繰り返される・・・ただそれだけ。これで上達したらそのほうが不思議ではないだろうか?
ただ見せびらかすだけのものは「指導」でも「見とり稽古」でもなく、単なる「ショー」に近い。ダンスやゴルフでも見ているだけで上達することはありえない。コーチは肩や腰、用具などに手を当て、身体の位置や力の使い方をレッスンする。

見とり稽古が有効なのはそれなりのレベルに達しているものだけだ。初心者の指導に以心伝心はまずありえない。
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古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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