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バックステップ

大学でのフルコン空手クラブでは「進化した空手」とのキャッチフレーズのもと、それまでの空手(伝統、フルコン問わず)で重視されていなかったコンビネーションやフットワークが稽古の中心だった。

それはそれでいい面もあったのだろうが当時から「何かおかしいな」と感じた技術も少なくない。

その一つが「半歩バックステップ」というテクニック(?)だった。相手が前蹴りを蹴ってくる → 半歩前足を引く→ 威力の落ちた前蹴りを下段払い受けで受ける、あるいは腹に威力の落ちた蹴りを当てさせる・・ というものだ。

平均的なフルコン空手のスタンスを60cmくらいとすれば半歩引くということは30cmくらい前足を後ろに下げるということだ。試し割なら支えた板や瓦を30cm後ろに引かれれば確かに効果は大幅に減衰する。

しかし自由組手で相手がどんな癖のある蹴り技を使うか瞬時に判断するのは至難の業だ。こちらが半歩ステップバックしても相手が半歩ステップインすればどうなるのか?大幅に技量の落ちる相手なら読み取ることもできるだろうが少なくとも同程度の技量の相手に通じない技を稽古するのは意味がない。

それ以上に懸念されるのはバックステップの練習を繰り返すことにより、組手で簡単に後退する習慣がついてしまうことだ。自由組手では半歩下がればとめどなく後退してしまうケースが大半だ。事実フルコン空手でも強い先輩たちは後退の技術など組手で使っていなかった。

私の疑問が解消されるのに時間はかからなかった。古流でも実力ある先生方は仰った。

「下がるのは素人でもやっとるぞ!練習しなくてもできるんや」
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古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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