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移動稽古 - カカトを浮かせるな!?

大学でフルコン空手をはじめたとき、空手に移動稽古なるものがあることを知った。以前のブログでも説明したが移動稽古は前屈出ちや四股立ちで交互に足を差し替えて大きく前進しながら突きや蹴りを出す稽古だ。道場によってはこの稽古を非常に重視する。

移動稽古を教わったときに注意されたことが「後足のカカトを浮かせるな!」ということだった。事実、当時は伝統系、フルコン系を問わず多くの流派の教科書で後足を浮かせた移動は戒められていた。

IMG_0603[1]正しいとされる移動稽古の後足

IMG_0604[1]カカトを浮かせた姿勢

移動稽古は基本と組手をつなぐ大切な稽古だとも教わった。

さて、大学時代のカリキュラムでは基本稽古が終わり、さらに移動稽古も終われば次はコンビネーションの稽古となるのが常だった。コンビネーションはボクシングやムエタイのものに近く、ファイティングポーズからパンチやキックの空打ちをする稽古である。もちろんファイティングポーズでフットワークを入れながら行うのでほとんどの先輩はカカトを浮かせてパンチや蹴りを出していた。

さて、カカトをつけてみっちり移動稽古をおこなった後はなぜかカカトを浮かせてパンチの稽古を行う。先輩たちも道場で教わった経験のある先輩は移動稽古を重視したが大学のクラブで基本から教わった先輩は移動稽古を嫌い、ファイティングポーズからのコンビネーションを重視する傾向があった。ちょうど時代的にも「実戦!芦原カラテ」や「東孝の格闘空手(大道塾)」などが認知され、従来の移動稽古は時代遅れといった感が出てきたことも理由だろう。

伝統的な空手(初期のフルコン空手も含む)がカカトを浮かせないよう指導するのは間違いではない。伝統武道であれば「(重心の)浮き」と「居つき」を嫌う。古い柔道や剣道の教科書で「すり足」を強調していたのもその名残だろう。

無駄な力を抜き、自然に体重を落とせば自然にカカトも落ちる。足首の力で地面を蹴るような動きは現代的なフットワークとしては正解だが浮き、居つく身体を創るという点では戒められるのも道理である。

逆に言えばフットワークを重視する「カラテ」ではカカトを浮かせることを極端に戒める必要はないのかも知れない。



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コメント

お返事を戴き有難うございます。

剣道実年親父です。
昔から「一眼、二足 三胆、四力」と言われるように、足は大切ですね!

現代剣道は、左足のかかとを浮かせます。
でも武蔵の五輪書には、つま先を浮かすようにと書いてます。
同じなのは 「自然体」 難しいですね! 

残念ながら小生は、関東ですが、また更新を楽しみにしております。

追伸
古流という意味では、来週 小野派一刀流の道場に出稽古に行き
稽古をつけてもらう予定です。
強くもない 素人ですが、はまってます。

では宜しくお願いしますい。


剣道実年親父さん、コメントいただきありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ありません。

かかとを浮かせる歩法は比較的簡単に習得でき、かつスピードが出せるという長所がありますね。
フィクションでしょうが司馬遼太郎の小説に桂小五郎が竹刀試合で撞木立ちの相手を現代剣道的なフットワークで一方的に翻弄する場面があります。

私は剣道は門外漢ですが

1)竹刀なく真剣を使う
2)整備された道場でなk、屋外や狭い室内での使用も前提とする
3)体当たり、足がらみなども許容する

だけでかなり歩法の様相が変わってくることは推察できます。


本日ブログ記事を更新しています。ご参考となれば幸いです。

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古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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