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半身と組手の構え

大学時代のサバキ系フルコン空手では基本稽古の立ち方とは別に「組手の構え」と呼ばれる立ち方を指導された。

「相手に対して身体を45度に傾けるんじゃ!正面から相手の攻撃を受けてはパワーに勝てん、ななめになってパワーの衝突を避けるんや」

と、ある意味理論的に聞こえる指導だった。約束組手では相手の攻撃をサバキ半身の特徴を生かしてサイドに回り込む技術もそれほど難しくなく使用できた。

さて、自由組手。ある程度パワーもつき、組手なれもしてくるとお互い怒涛のようなローキックや大ぶりパンチのラッシュである。約束稽古で習得したはずの半身立ちはどこかへとんでゆき、正面を向かいながら大ぶりパンチとローキック、相手をつかんではヒザ蹴りの連打だった。横から指導する先輩からは「ヒートアップするな!冷静に相手を見てサバクんじゃ!」と指導を受けるのだがその先輩自身が自身の組手では半身の立ち方をとらず、やはりローキックとパンチの連打だった。

半身の立ち方は正面の攻撃をよけやすい利点は確かにあるものの、自身の武器である両手、両足が半分しか使えない(左足を前にした場合、右手・右足が相手から遠くなりすぎる)。ある程度の被撃はやむをえないフルコンルールでこの姿勢をとることは難しいだろう。さらに半身になることは相手の背後にまわりこむ以上に自分の背後に相手をまわらせる短所のほうが懸念されるように思える(半身になることで自分の背中が相手から近くなる)。

マニアックな稽古仲間には「この構えは芦原先生、石井先生が実戦の中から生み出された構えだ!」と豪語するものもいた。正直「本当かな?」と思ったものだった。後年メジャーになった石井館長が「半身の構えはこちらから料理しやすい(おいしい)構えなんです」と専門誌で語っているのを読んだときは疑問は氷解したものだった。






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コメント

https://m.youtube.com/watch?v=A25bqbyDxMw

長年協会でやっている者です。例えば彼らも半身ですが、どう思われますか?フィジカルでは圧倒しているであろうリチャードを倒し、根本が勝利しています。真身で構えるともっと強くなれるでしょうか?あるいは、あくまで競技であり、実戦では通用しないとおっしゃるのでしょうか?

No title

協会のトップクラスの選手が弱いわけはないと考えます。ラグビーやアメリカンフットボールの一流選手が格闘的な強さでも十分な肉体の強さを持っているのと同様です。

協会には協会のルールがあります。協会の選手ならそれにあった戦い方を練習し、試合で勝利すればいいのではないでしょうか。協会出身のリョート・マチダ選手は、UFCの試合ではUFCのルールに合わせた戦い方をしています(若干のスタイルの違いはあるようですが)。おそらく空手時代は協会のルールに合わせた戦い方をしていたことと察します。

なお、当ブログでは流派の優越、強弱を論じたことはありません。またコメントいただくときはハンドルネームをお願いします。

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古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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