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1984年のUWF (柳澤 健)

一気に読めた。「1976年のアントニオ猪木」や「1964年のジャイアント馬場」に比べると内容の斬新さは劣るが当時のファン心理が整理された好著。

初代タイガーマスクの引退後、新日本プロレスは数年低迷の時代が続いた。その時代に真剣勝負を売り物に一大ブームとなったのがUWFだ。シンプルなキックや関節技で勝負が決まる真剣勝負としてのプロレスを強くアピールしていた。

当時のファンも格闘技経験者ならUWFが柔道やボクシングのような意味での真剣勝負ではないことは理解できたが格闘技として不自然な点はプロレスの暗黙のルールとして許容していたのだ。

「UWFは本気勝負の練習をしているので実際にやっても最強」と考えていたファンは少なくなかった。後年あっさりプロレスの内情が暴露され、ファンが離れたのはUWF現象の反動ともいえよう。

UWFが小団体ながら一時は人気トップだった最大の要因は「試合内容、結果が事前に読みにくい」ことだったと思う。ネタばれ推理小説化していた当時のプロレスに対するアンチテーゼだった。

プロレスには筋書がある。そこに筋書の読めない展開を演出できるのが優れたプロレスラー。




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Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

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