記事一覧

年をとるほど強くなる?

このブログを読まれた方から「年をとっても強くなり続けることは可能か?」といった内容の質問をいただいた。
ありふれた質問とも言えるが、伝統武術イコール年老いた達人が鍛えた若者を手玉にとるものといったイメージが一般化していることを考えればいい質問ともいえる。

手元にある「空手道と琉球古武道(村上勝美著、成美堂出版、昭和55年)」に私の空手の師祖(私の先生の先生のさらに先生)である知花朝信先生の

「人は50歳まではやればやるほど上達します・・・体力は50歳の坂をこえればしだいに衰えてきますから・・・その加減で鍛えればよろしい・・・しかし毎日つづけて鍛えれば、さほどは変わりません・・・いくぶんかは衰えますけど・・・」

との言葉が空手道修業の心がまえとして紹介されている。私自身、40代後半になった現在の感想としては知花先生のこの言葉が上記の質問に対する回答として的をえているのではないかと思う。生身の身体である以上、衰えにくい武技はあっても年をとるほど強くなる、という表現は誤解を生みやすい。高齢でも若者に胸を貸し、体で教える先生方は少なくないだろう。そのような先生方はむしろ奇を狙ったような表現はされていないように思うがどうだろう。


追記 会員のM君に借りた「松田隆智対談集 魂の芸術(福昌堂)」を読んでいたら松田氏が夢枕獏氏との対談で「中国拳法の修業のピークは四十五歳前後、・・・技のウエイトが高い場合は少なくとも六十歳くらいまでは、いざというとき一瞬に敵を倒す力はなくならない」と発言されていた。多くの一流武術家と面識があり、神秘の中国武術!をおそらく本邦で最初に本格的に紹介した評論家であろう松田氏にしてからが「年を取るほど強くなる」という発言はされていないのである。あらためて我が意を得たような気がした。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

古流修行者

Author:古流修行者
大阪、尼崎で沖縄空手を指導しています。また東京稽古会も発足しました。型で身体と動きを創ることを中心としています。興味をもたれた方はjyoutatsuhou@gmail.com までご連絡ください。

武道上達法研究会 古伝沖縄空手指導日誌

アクセスランキング

アクセスランキングに参加しています。ご来場いただいた方は上のバナーをクリックいただければ嬉しいです。
[ジャンルランキング]
スポーツ
980位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
格闘技
65位
アクセスランキングを見る>>

月別アーカイブ

QRコード

QR